読書の秋に備えて(?)買い揃えたい本
●筑摩書房
茂木健一郎『「脳」整理法』ちくま新書9月7日発売予定
稲葉振一郎 『「資本」論 ―取引する身体/取引される身体』9月7日発売予定
平岡正明『哲学的落語家!』 9月上旬発売
明治の文学・文化研究の先駆者・柳田泉。その仕事の精髄を集めた随筆明治文学正続二編を3巻に再編。第1巻は、政治運動と近代小説の相携えて進む道行きを示す論考など。
著者の批評活動の大きな柱であった美術をテーマとした遺稿集成。単行本未収録のものを中心に、芸術原論や国内外作家論等を4章で構成、著者独自の物の見方を開示した大パノラマ。
中野重治、戸坂潤、小林秀雄、坂口安吾など、思想としての文学の闘いの内に、支配の言説への加担と対抗の内に、昭和という時代を貫くイデオロギーの諸形態をみとる、果敢な読み。
●晶文社
『植草甚一スクラップ・ブック 34巻 アンクルJの雑学百科』
文学・映画・ジャズ・演劇・美術・ファッション・スポーツ──海外の新聞や雑誌を読みまくり、世界のエッセンスをとり出す。様々な分野で、いま何が起こっているのか? 鋭い感性のアンテナで捉えた話題を、鮮やかな手つきで紹介する、コラムニストJ・Jの真骨頂。これぞ、“雑学”の宝庫!(解説・平野甲賀)
『植草甚一スクラップ・ブック 39巻 植草甚一日記』
一九四五年、連日の空襲のもと、主任として映画館を守りつづけながら、面白い本を求めて古本屋を巡り歩くJ・J氏──。一九七〇年、試写に、コンサートに、原稿書きにと、忙しい毎日のなか、散歩と本探しに精を出すJ・J氏──。日記は最高のノンフィクションだ。ノートやメモ帖から精選されたJ・J氏の日録。(解説・鶴見俊輔)
●宝島社
多根清史『機動戦士ガンダム叢書 宇宙世紀の政治経済学』宝島社 8月26日発売予定
第1章 公国の構造と力
■ 一気にわかるジオンの作り方 ─ 武装勢力か国家か ─
□ 公国誕生に見る“歴史の教訓” ─ 国家建設を支えたもの ─
■ コロニー落としは犯罪ではなかった ─ 一年戦争と国際法 ─
□ ギレン、チャーチル、JFK ─ 演説する政治家たち ─
■ 王家の肖像 ─ 家内制国家経営とザビ家の憂鬱 ─
□ ジオン脅威のメカニズム ─ 多品種少量生産のカラクリ ─
第2章 地球連邦の舞台裏
■ 連邦軍と戦後日本政治史 ─ 55年体制から田中角栄まで ─
□ ホワイトベースとは何だったのか ─ 宇宙翔ける不審船/究極のOJT ─
第3章 宇宙世紀の戦後史
■ ティターンズは繰り返す ─ 平和が強硬派を育てる歴史の皮肉 ─
□ エゥーゴを貫く“正義”と“経済” ─ 原理主義と軍産複合体の奇妙な結婚 ─
■ ニュータイプと21世紀の政治学 ─ 「文明の衝突」と「歴史の終わり」の間に ─