中公新書メールマガジンより

8月25日発売の新刊より気になるものを

●越澤 明著
『復興計画――幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』(本体価格840円)
日本の都市は街路が狭く、木造家屋が密集し、公園などオープンスペースに乏しい歴史的な都市形態をしていることが多い。そのため、自然災害や大火などによって甚大な都市災害が引き起こされた。地震、戦争、そして明治以降頻発した大火で崩壊した諸都市は、どのような復興計画を立案し、実行してきたのか。安全で暮しやすい都市環境の整備に知恵と努力を注いだ、近現代日本の復興の歴史を辿り、今後の都市づくりを展望する。

●一坂太郎著
『幕末歴史散歩――京阪神篇』(本体価格980円)
京都・三条大橋のたもとに、御所に向かって遙拝する銅像がある。それまで忘れ去られていた天皇を「発見」し、尊皇志士のさきがけとなった高山彦九郎である。幕末は彼によって始まり、激動の時代を迎える。尊攘派と幕府との攻防、開国の混乱、地震の爪跡、大政奉還、そして新時代へ――。本書は京都・大阪・神戸をはじめ、いまも関西に残る幕末維新の史跡を訪ねる「足で読む歴史」である。ウォーキング、修学旅行のお供に。