小説読まずの小説雑誌好き
いわゆる中間小説誌が好きだ。
エッセイや対談、コラムが結構面白いからである(たとえば、「小説すばる」には石田千、浅生ハルミン、森巣博、『ワセダ三畳青春記』の高野秀行がエッセイを連載している。ほら、結構面白そうでしょ?)。
特集 鉄道と旅の楽しみ
――夏休み特別企画 地下鉄全線乗車から愛知万博まで
緊急対談「鉄道はどこへ向かうのか」原武史×川島令三
酒井順子「メトロな女」東京の地下鉄完乗16時間22分
恩田陸「阿蘇酒池肉林」九州飲み尽くし食い倒れ紀行
+
櫻井寛「宮脇俊三 至言名言紀行」一挙公開、海外取材の思い出
今尾恵介「地図で旅する 世界の果ての駅」世界最北端の駅名は?
高橋洋二「愛知万博非公式ガイド」これで万全、一読即ち万博通
「小説新潮」、現在同社が刊行している雑誌「旅」以上に「旅」っぽい。
内田百輭、阿川弘之、宮脇俊三など鉄道文学好きの私にとって、これは読み逃せない。
植村鞆音『直木三十五伝』は、帯のコピー「小心にして傲岸、寡黙にして雄弁、稀代の浪費家で借金王、女好きのプランメイカー」をみて、ぜひ読みたいと思っていたところ。こちらを買う(読む)前に、「オール読物」でちょっと予習しておこう。
グラビアエッセイ連動企画 「江戸前」で遊ぶ
三田完 屋形船に芸者を呼ぶ
北村薫 落語「王子の狐」を旅する
山本音也 東京湾で穴子を釣り、食す
山本一力 盛夏だ、祭りだ!
常盤新平 本物の江戸前鮨は浦安にあり
勝見洋一 築地の場内深く潜入す
団鬼六 三崎のマグロと漁師酒場
笑/落語ブームに便乗!
≪激突座談会!≫夢枕 獏×SWA5人衆!
≪すばる寄席≫席亭/夢枕 獏 出演/SWA
≪スペシャル落語ミステリー短編≫田中啓文:蛇含草【笑酔亭梅寿謎解噺(一)】
- 作者: 田中啓文
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 655回
- この商品を含むブログ (113件) を見る
●「婦人公論」8月7日号
「婦人公論」連載陣には、婦人公論らしくない人が結構いる。
酒井順子 「消費な日々」
鹿島 茂 「女のニュース男のニュース」
工藤美代子「快楽(けらく)」
渡辺淳一 「男の錯覚 女の幻想 」
角田光代 「夜をゆく飛行機」
山本一力 「菜種晴れ」
町田 康 「東京飄然 「パラダイス・アホンダラ・ルンルン」
田辺聖子 「ひよこのひとりごと」
しりあがり寿 「ゲバラちえ子の革命的日常」
村松友視 「蓋棺録」
田辺聖子はともかく、この連載陣って読者ターゲットにみあっているのだろうか、謎だ。
また、今号で気になるのは、
緊急寄稿・二子山部屋に密着した大宅賞作家が綴る〉
小林照幸「花田家の栄光と挫折 スキャンダルではなく本当のことを言おう」
斎藤美奈子に「政治家になるのでは?」と指摘されていた乙武洋匡の対談(タイトルが「一流の極意を探る」だなんて...)、しかもゲストがあのⅩJAPANのYOSHIKIときたら...。これは読まねば