新聞社系雑誌の時代?

このところ、浜崎あゆみのデビュー10周年記念アルバムとか安室奈美恵の最新アルバムを聞いている。ナンシー関がどこかの女性誌の対談で、日本の道路にはJポップがあうと発言していた記憶があるけれど、10年以上前ぐらいのJポップにはそういう疾走感というか何かがあって、いまでも聞きたくなるときがある。
で、きょうは、ニコニコ動画で某プロデューサーの手がけた曲を聞いている。
そうそう、それで思い出した。読売新聞社から出ていた「月刊KiTAN」創刊号の特集は、「いま!プロデューサー」というものだったhttp://209.85.175.104/search?q=cache:7lhT4C-_TIgJ:page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d67978712+%E6%9C%88%E5%88%8A%EF%BC%AB%EF%BC%A9%EF%BC%B4%EF%BC%A1%EF%BC%AE%E3%80%80%E5%B0%8F%E5%AE%A4%E5%93%B2%E5%93%89&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp。この雑誌は一年ぐらいで休刊してしまったけれど、遠藤哲夫さんが執筆していたり*1清水ひとみ花くまゆうさくも書いたりしていた。いい意味で読売らしくない雑誌だった。いや、読売らしくないというのは正確ではないかもしれない。「週刊読売」は、横尾忠則が表紙を描いていたときがあったのだから*2
あのころは、まだ新聞社系の雑誌も元気だった。「サンデー毎日」は高村薫レディ・ジョーカー」を連載していた。「週刊朝日」が凄かったことは言うまでもない。あの頃の朝日は、「科学朝日」や「アサヒグラフ」を出していた。いやいや、「AERA」だってスゴかった。戦後50周年記念増刊号*3の表紙は、田中角栄麻原彰晃を並べた絵だった記憶がある。戦後ニッポンに対する痛烈な皮肉。
1995年については、いつかきちんと考えにゃならんな。

*1:http://homepage2.nifty.com/entetsu/tanoshimikata.htmで読める

*2:こういうことは、だいたい別冊宝島に教わった。ブログとかさ、そういうのって、実は宝島が用意した部分って結構多いんじゃないの?

*3:増刊号じゃなかったかもしれない。通常号でやったとしたら、さらにスゴイが

気になる12月刊行予定の文庫

■マガジンハウス マガジンハウス文庫 12月5日発売
去年ルノアールでせきしろ 未定
『女のからだ 冷え症』田中美津 未定

田中美津って、あのウーマンリブ田中美津? まさかね

メディアファクトリー MF文庫 ダ・ヴィンチ 12月25日発売
赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。』赤塚不二夫タモリほか 580円
『トロリサーチ傑作選(仮)』北尾トロ 580円

文藝春秋 文春文庫 12月4日発売
『学・経・年・不問〈新装版〉』城山三郎 650円
『〈後期高齢者〉の生活と意見』小林信彦 560円
『宮尾本 平家物語(3)朱雀之巻』宮尾登美子 860円
『検証・昭和史の焦点』保阪正康 580円
意味がなければスイングはない村上春樹 570円
『悲劇週間』矢作俊彦 960円
『滅びの遺伝子山一證券興亡百年史』鈴木隆 780円
『甦った空ある海軍パイロットの回想』岩崎嘉秋 780円
志の輔・宗久 風流らくご問答』立川志の輔玄侑宗久 650円

■宝島社 宝島社文庫 12月5日発売
『図解 名画の見方」西岡文彦
■宝島社 宝島SUGOI文庫 12月18日発売
『懐かしのプロレス技、一挙公開』別冊宝島編集部
『「パクリ・盗作」スキャンダル事件史』別冊宝島編集部
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪百物語』別冊宝島編集部

筑摩書房 ちくま学芸文庫 12月10日発売
『眼の隠喩視線の現象学多木浩二 1,470円
『日本史への挑戦「関東学」の創造をめざして』森浩一、網野善彦 1,050円
『ルバイヤット』オマル・ハイヤームジャスティン・マッカーシー 1,050円
筑摩書房 ちくま文庫 12月10日発売
『警察回り』本田靖春 882円
源氏物語(2)花散里〜少女』大塚ひかり 1,260円
『古本屋奇人伝』青木正美 1,260円
日本医師会の深層』水野肇 840円
『居酒屋礼賛』森下賢一 840円

『民営化という虚妄』東谷暁 798円
『ちくま日本文学30 色川武大色川武大 924円
つげ義春コレクション3 李さん一家/海辺の叙景』つげ義春 798円

ちくま文庫、値上げしてない?

中央公論新社 中公文庫 12月20日発売
『新編 後藤田正晴異色官僚政治家の軌跡』保阪正康 940円
『比島から巣鴨へ日本軍部の歩んだ道と一軍人の運命』武藤章 900円
西條八十筒井清忠 1,000円
『舌』秋山徳蔵 840円
『おはん・風の音』宇野千代 580円
『世界の歴史(19)中華帝国の危機』並木頼寿、井上裕正 1,700円

シブイ路線復活?

小学館 小学館文庫 12月5日発売
『愛は虹の向こうに』セシリア・アハーン、阿部尚美 790円
『実録 死体農場』ビル・バス&ジョン・ジェファーソン、相原真理子 750円
『なぎさの媚薬7 ラスト・スマイル』重松清 480円

■新潮社 新潮文庫 12月24日発売
『だまし だまし 人生を生きよう』池田清彦 460円
彰義隊吉村昭 700円
『着物あとさき』青木玉 380円
『制服捜査』佐々木譲 620円
『押入れのちよ』荻原浩 580円
現代日本の詩歌』吉本隆明 380円
『かけがえのないもの』養老孟司 380円
『幕末維新秘史』伊東成郎 540円
『北の人名録』倉本聰 500円
『インドの時代豊かさと苦悩の幕開け』中島岳志 460円
『本邦における食文化の境界線』野瀬泰申 540円
レンダリングタワー』宮沢章夫 540円
『悲しみよ こんにちは フランソワーズ・サガン、河野万里子 460円
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト(1) ポール・オースター柴田元幸ほか 660円
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト(2) ポール・オースター柴田元幸ほか 660円

今年の年末年始は、新潮文庫だけでおなかいっぱい。

角川書店発行角川グループパブリッシング発売 角川文庫 12月25日発売
『人生劇場青春篇』尾崎士郎 840円
『春いくたび』山本周五郎 578円
『犬神博士』夢野久作 700円
夜は短し歩けよ乙女森見登美彦 580円

河出書房新社 河出文庫 12月4日発売
『浮世断語』三遊亭金馬 798円
『都市のドラマトゥルギー吉見俊哉 1,260円
『巷談 本牧亭安藤鶴夫 924円
『花のノートルダム ジャン・ジュネ、鈴木創士 1,260円
河出書房新社 KAWADE夢文庫 12月15日発売
『慶応鉄研の鉄道雑学(仮)』慶応大学鉄道研究会 540円

幻冬舎 幻冬舎文庫 12月3日発売
『東京拘置所の女たち』太田あき
『だから山谷はやめられねえ』塚田努
『広島抗争』本堂淳一郎
『噂の女』神林広恵
名画座番外地』川原テツ
『ちょんまげ八百八町』ペリー荻野
趣都の誕生森川嘉一郎

幻冬舎コミックス発行幻冬舎発売 幻冬舎コミックス漫画文庫 12月24日発売
『天才ファミリー・カンパニー(5)』二ノ宮知子 720円
『天才ファミリー・カンパニー(6)』二ノ宮知子 740円
『隣人13号(3)』井上三太 660円

今月の幻冬舎文庫は素晴らしい。

廣済堂出版 廣済堂文庫 12月中旬
『俺はロッキンローラー 内田裕也吉田豪 680円

この路線、いつまで続けてくれるのだろうか?

講談社 講談社文芸文庫 12月10日発売
『閉ざされた海 中納言秀家夫人の生涯』中里恒子 1,575円
『新選 与謝野晶子歌集 与謝野晶子道浦母都子 1,470円
『完訳グリム童話集(3)』J・グリム、W・グリム 1,785円
講談社 講談社学術文庫 12月10日発売
『王権誕生 日本の歴史(02)』寺沢薫
『大王から天皇へ 日本の歴史(03)』熊谷公男
『日米開戦への道 避戦への九つの選択肢(下)』大杉一雄
『比較制度分析序説』青木昌彦

共産党宣言共産主義の諸原理』K・マルクス、F・エンゲルス
講談社 講談社文庫 12月12日発売
『甲子園への遺言』門田隆将
白洲次郎 占領を背負った男』北康利
『捜査官ガラーノ(2)(仮)』P・コーンウェル、相原真理子
『小児救急』鈴木敦秋
講談社 講談社+α文庫 12月18日発売
淀川長治とおすぎの映画名作コレクション』淀川長治、杉浦孝昭

学術文庫、ひさしぶりに素晴らしいような気が。講談社文庫、ノンフィクションに力入れ始めた?

ランダムハウス講談社 ランダムハウス講談社時代小説文庫 12月10日発売
『剣は知っていた(4)』柴田錬三郎 672円
『一の太刀』柴田錬三郎 798円

■光文社 光文社文庫 12月9日発売
結城昌治コレクション 真夜中の男』結城昌治
松本清張短編全集4 殺意』松本清張
■光文社 古典新訳文庫 12月9日発売
『やがて悲しき若者たちフィッツジェラルド短編集(仮)』フィッツジェラルド小川高義
■光文社 知恵の森文庫 12月9日発売
『天才の世界』湯川秀樹、市川亀久彌
『ツーアート』ビートたけし村上隆

岩波書店 岩波現代文庫 12月16日発売
『広告の誕生近代メディア文化の歴史社会学北田暁大 1,050円
『生キ残レ 少年少女』野坂昭如 945円
『三三九度盃事の民俗誌 神崎宣武 1,050円
『デジタル・ナルシス情報科学イオニアたちの欲望 西垣 通 1,050円