毎月10日は本屋に行きたくなる。

本屋で、総合誌やファッション誌をチェック。どうやら、アメカジとかアメリカン・トラッドの波が来ている(かのように、演出している?)みたい。この前までイギリスイギリスだったよーな……。
で、総合誌を何誌かと、「ゲイナー」購入。「ゲイナー君は今…」っていうアンケート特集*1だったので
「ゲイナー」、社会人なりたて〜30代前半、つまり「ロスト・ジェネレーション*2をターゲットにしている雑誌だと思うんだけど、平均年収が610万円だって。誌面に登場しているシロートの時計も、ロレ▲クスやオメ■やタグ●イヤー、○ルメス、ブル△リとか……。う〜ん、わかりやすいくらいバブリーだ。若手社長が持っているクルマは、さらに輪をかけてわかりやすくて*3……。こういうのみる度に「自分の皮膚感覚で選んでるのかな」って感じるんだよなぁ。なんかさ、他人のシャクシ定規に合わせてんじゃないの?*4 そういうのって、つまんなくないっすか? そういう既成概念つーかさ、わかりやすい尺度つーかさ、こじんまりと、おさまるところにおさまりましたで、いいの?
なんかねぇ、ここ最近「ほっこり*5」って、言葉が流行りだしてるねぇ。これも、また、何だかねぇ……。
また、「酒とつまみ」編集長が「楽しみたいなら“ちゃんとした居酒屋”に行こう!」という文章を寄せている。

*1:ホットドッグプレス」では、こういう特集を年に1度はやていたけれど、最近こういう特集をやる雑誌って、ほとんどない。

*2:まっ、日経新聞にいわせれば「ジェネレーションY」になるわけですが。この前、『平成人』読んで思ったけれど、「ロスジェネ」って、旭日新聞が日傾に対抗?しようとして言い出しただけなんじゃないの?

*3:「そういうお前さんは、趣味に金を使いすぎやしないか?」といわれたら、「ごもっともです」と言うしかないけれど。趣味に金を使わないで、何が人生かって

*4:と口にする私は、やはりヤンキーなのだろうか。矢沢永吉『成りあがり』は、愛読書の一冊だけどさ

*5:京都のことばで「疲れた」という意味ではない。「ほっとする」「癒される」「ちょっと心が暖まる」って意味

草思社の件について思ったこと

草思社の件で、まず思ったのは、こういう「これから出る本」が出なくなることだった。

『文学的なジャーナル――Journal Imagined』岡崎祥久 著●ISBN978-4-7942-1669-4●四六判●224頁●定価1890円(本体1800円)●刊行予定日2008年1月下旬
『人生は愉快だ』池田晶子 著●ISBN978-4-7942-1671-7●四六判●256頁●予価1470円(本体1400円)●刊行予定日2008年1月下旬
『日本の情報戦(仮)』塚本勝一 著●ISBN978-4-7942-1672-4●四六判●256頁●予価1890円(本体1800円)●刊行予定日2008年1月下旬
徳大寺有恒のそれでいいのか!?クルマ選び(仮)』徳大寺有恒 著●ISBN978-4-7942-1673-1●四六判●240頁●予価1470円(本体1400円)●刊行予定日2008年1月下旬

このうち、2冊は立ち読みしなくても買っただろう*1
「空想書店 書肆紅屋」さん経由で、「出版業界もはや危険水域 草思社だけでない『倒産予備軍』」を読む。


個人的には、私は草思社が出していた或るシリーズ*2を愛読していた。それに、数ヶ月前に保坂和志『「三十歳まで生きるな」と思っていた』も買ったし、片岡嘉男『映画の中の昭和30年代』も気になっていた*3
いまのところ、草思社がああなった要因について、あまり語られていない(アパレルとか不動産業など、他の分野に手を出して失敗したという話も、ちらほら)けれども、「自転車操業で出版業界に出口はなく、ダメな業界になってしまった」というコメントには、違和感を覚える。旭日新聞東京版の「dankaiパンチ」報道に対するものと似たような違和感。
  

*1:発売のタイミングから考えて、もう校了していたはずだ。印刷製本は、どうなったのだろう? 既に印刷してしまっているなら、出して欲しい

*2:これも、中野翠の「サンデー毎日」連載をまとめたコラム集のように毎年愛読していたもののひとつ。

*3:『世田谷一家……』は買っても読んでもいない