神保町→池袋→早稲田
九段下駅で下車。神保町をぶらぶら。
天ぷらの「いもや」の前を通り過ぎて、気づく。ああ、きょうは「文化の日」、祝日じゃん*1。祝日の神保町は、つまらない。何か食べようにもほとんどの店が閉まっているし、書肆アクセスも、岩波ブックセンター信山社も休みだ。
とりあえず、雑誌がちょっとだけ早く手に入る本屋に行って「週刊現代」「ダ・ヴィンチ」を購入。
その後、東京堂、書泉グランデ、書泉ブックマート、三省堂(しっかし、三省堂、私が欲しい本はなぜか置いていない)。
淡路町まで歩く。とんかつ食いたかったのだけれど、ここも閉まっていた。
丸の内線で、淡路町→池袋。丸の内線、ときどき地上を走るときが、たまらなく好き。
ジュンク堂、それから往来座。
今回の外市、充実しすぎ!下手な古書展よりもずっといい。しかも値段が「外市」価格。往来座すぐ横のバス停、都営バスで高田馬場二丁目まで。都バスに乗るときはイスに座らない、立ったまま。都バスで立ったまま見る景色は、ほかの乗り物だと味わえないから(小学生か、私は)。
早稲田をぶらぶら。
とんかつの「ふくちゃん」のあとにオープンした立ち食い蕎麦屋で、掻き揚げ蕎麦。400円。ここの立ち食い蕎麦屋、あいていると、いつも入ってしまう。格別うまいというわけでは、ない。でも、ここの掻き揚げのボリュームが、みているだけで幸せな気分になれるので。
早稲田祭、例年以上に盛り上がっている。人出が多い。これも125周年効果?
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来栖けい
来栖けいの本を、いまさら読む(で、何で知ったのかきっかけを全然思い出せない。ボケがはじまった? いや記憶力がよくないのは、いまにはじまった話ではない)
『批評の事情』『新・批評の事情』にも取り上げていない*1けれど、来栖けいは凄い。
『美食の王様』(筑摩書房)の「まえがき」の一節を抜き出すと
この世に生をうけてまる25年。人としてみればまだまだ未熟です。しかしそんな私にも、人には絶対に負けない、と思うことが1つだけあります。それはすなわち「食べること」。
誤解のないように言っておきますが、私は他人からの援助は一切受けていません。自分のお金で食べてこそのおいしさだと思っています。私は運よく、その点もクリアすることができました。「舌」、「胃袋」、「お金」、この3つがうまく噛み合ったゆえに、「食べること」にすべてをつぎ込んでこられたのです。
私は、お店、食べた料理についてのコメントは、行ってから最低三ヶ月は書きません。食べた直後には「おいしい」と思っても、時間を経つとあまり思い出せないものが、けっこうあるからです。そのようなお店、料理は本当においしい、とはいえないのです。本当においしいお店、料理は、3ヶ月後はもちろんのこと、4、5年経っても鮮明に覚えています。自分の舌の記憶と、その時に書いた簡単なメモを頼りに厳しい基準をクリアしたお店だけが残ります。
ねっ、スゴイでしょ? ああ、なんでいままでこの人の本を読まずにきたんだ。
*1:なんで取り上げなかったんだろう?