気になる本 本やタウン書籍近刊情報から。
『ゴシックスピリット』高原英理 朝日新聞社 9月7日 税込価格:1,890円 ISBN:9784022503299
ゴシック評論の第一人者が、暗黒、耽美、残酷、可憐に彩られた「ゴス」の魅惑と表現の可能性を、古今東西の名作に探る。
『大好きな本 川上弘美書評集』川上弘美 朝日新聞社 9月7日 税込価格:1,890円 ISBN:9784022503237
読売・朝日両新聞の書評委員をつとめる著者が本当にお勧めしたい傑作とは。心よろしき読書に誘う川上流ブックガイド。
『和田誠切抜帖』和田誠 新書館 9月下旬 税込価格:2,310円 ISBN:9784403210952
和田誠のカラー満載の奇想作品集。爆笑戯曲にピカソ的人物の架空座談会、5歳で描いた絵本に激怒日記など読んだらもう止められない。
『予定日はジミー・ペイジ』角田光代 白水社 9月上旬 税込価格:1,680円 ISBN:9784560091005
「だめ妊婦、ばんざい」。ロックギターの天才の誕生日に母親になる予定の「私」をめぐる、切ないマタニティ日記。書き下ろし最新小説。
『本邦ストリップ考 まじめに』小沢昭一 晶文社 8月28日 税込価格:2,520円 ISBN:9784794924834
ストリップ好きを自認する小沢さんが、戦後ストリップ史を訪ね、その舞台裏を覗き裸身の真実に迫る。一条さゆり裁判全記録も収録。
『図書館人物伝 図書館を育てた20人の功績と生涯』日本図書館文化史研究会編 紀伊國屋書店 9月20日 税込価格:4,800円 ISBN:9784816920684
日本および各国の図書館史において重要な役割を担った20人を詳説。森清、島尾敏雄、ヴァルター・ホフマン、キーニーなどを収録。
気になる本 社会
『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』森下香枝 朝日新聞社 9月7日 税込価格:1,680円ISBN:9784023302624
闇に葬られたグリコ・森永事件に光を当てる驚愕のルポルタージュ。犯人は何度も現場に姿を現していた。
『天声人語 2007年1月-6月』朝日新聞論説委員室 朝日新聞社 9月7日 税込価格:1,365円ISBN:9784022503275
受験・就職に必要な事例が満載。読んでいるうちに頭に入る。朝日新聞1面の人気コラム、2007年の半年分を収録。
「読んでいるうちに頭に入る」? あっ、そうですか。
『峠の歴史学 古道をたずねて』服部英雄 朝日新聞社 9月7日 税込価格:1,575円 ISBN:9784022599308
「あるき、み、きく」。歴史学の提唱者が実際に流通の道、軍事の道、信仰の道をたどる。道から見た日本史。
『民力2007 マーケティング必携の地域データベース』朝日新聞社編 朝日新聞社 9月7日 税込価格:5,880円 ISBN:9784022246073
地域の生産力・消費力を表わす従来の「民力」に、暮らしの豊かさを加えた新民力指数を算出し、地域データベースをリニューアル。
いつみても凄い言葉だ、「民力」。
『ネット右翼とサブカル民主主義』近藤瑠漫ほか 三一書房 8月下旬 税込価格:1,575円 ISBN:9784380072185
小泉首相の就任とともに台頭したネット右翼は、美しい国の夢をみるのか。サブカルチャーに内在し、右傾化したネット住人を考える。
右傾化したネット住人?
『ラテンアメリカ主義のレトリック』柳原孝敦 新宿書房 8月下旬 税込価格:2,940円 ISBN:9784880083704
詩人、革命家らがアメリカ合衆国の脅威に対抗するためにラテンアメリカ連邦国家を作りあげようとした歴史を追う。地図・年表・索引付き。
■『『プリンセス・マサコ』の真実』野田峯雄 第三書館 9月10日 税込価格:998円 ISBN:9784807407088
2007年2月、刊行中止となった「幻の日本語版」には、全体の約6分の1もの削除があった。その謎を追った注目の書。
■『プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人【完訳】』ベン・ヒルズ著/藤田真利子訳 第三書館 9月10日 税込価格:1,890円 ISBN:9784807407071
講談社から刊行寸前までいきながら幻と消えた「日本の皇太子妃雅子の悲劇的な真実」の書、ついに邦訳出版なる。
『ヒトラー暗殺』ロジャー・ムーアハウス著/高儀進訳 白水社 9月下旬 税込価格:3,360円ISBN:9784560026267
独裁者は何度も暗殺されかけたが、執拗に生き延びた。その数42件。綿密調査と圧倒的筆力で描く、手に汗握るナチ裏面史。
『ポストヒューマンの人間論 後期ルーマン論集』ニクラス・ルーマン著/村上淳一編訳
東京大学出版会 9月15日 税込価格:3,990円 ISBN:9784130101059
「個人」「人格」「主体」と称されるものを後期ルーマンのシステム論がいかに論じてきたか、その豊かな成果をうかがわせる論文集。
原稿書く気がまったく起こらず……
例の原稿の〆切がそろそろなのだけれど、今回は何を取り上げるか、決めかねている。4冊紹介しようとは思っていて、それをどういう組み合わせにするのか、文庫新書は入れようかどうしようか……と悩み中。
ああ、書けない。あまりにも書けなさすぎて、くだらない言い訳をいくつか思いつく。
悩んでいてもショウガナイので、プールへ行き、ひと泳ぎ、ふた泳ぎ……。
それから「ブ」へ。泉麻人の『コラム缶』を急に読み返したくなって。でも、こういうときに限って、見つからない。
帰宅して、『星新一 一〇〇一話をつくった人』最相葉月(新潮社)などを読む。
この本、第6回新潮ドキュメント賞の候補作。ほかに候補になっているのは
・『心にナイフをしのばせて』奥野修司(文藝春秋)
・『でっちあげ─福岡「殺人教師」事件の真相─』福田ますみ(新潮社)
・『レクイエム─「日本型金融哲学」に殉じた銀行マンたち─』伯野卓彦(日本放送出版協会)
・『生物と無生物のあいだ』福岡伸一(講談社)
『生物と無生物のあいだ』、これって、どちらかというと小林秀雄賞じゃないの?