気になる文芸書

『平日』石田千 文藝春秋10月下旬税込価格:1,680円ISBN:9784163716404
人気エッセイストが、ゆっくり歩き、しっかり見て、東京の路上で起きる静かな事件を綴った。古びた世界が言葉の力で息を吹き返す。

『古本検定』岡崎武志 朝日新聞出版10月20日税込価格:2,100円ISBN:9784022505941
一度はまると抜けられない奥深い古本の世界。マニアも驚く難問・珍問を出題。これ1冊で古本マニアに。

『時間のかかる読書 横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』宮沢章夫 河出書房新社10月20日税込価格:1,680円ISBN:9784309019444
わずか1時間ほどで読み終わる短篇小説を、11年余の時間を費やして読み解きながら「読むことの停滞」を味わいつくす文学エッセイ。

チェーホフ、「資本論」ときて、「機械」ですか。

『掏摸』中村文則 河出書房新社10月9日税込価格:1,365円ISBN:9784309019413
天才スリ師に課せられたあまりに不条理な仕事。「正義の味方はもういらない。誰か映画にして欲しい」(斎藤美奈子氏)と話題の傑作。

『検閲と文学 1920年代の攻防』紅野謙介 河出書房新社10月8日税込価格:1,260円ISBN:9784309624044
文学が自由だったことは一度もない。検閲が過酷さを増してゆくファシズム前夜、文学者・編集者は見えない権力といかに闘ったか。

『読者はどこにいるのか 書物の中の私たち』石原千秋 河出書房新社10月8日税込価格:1,260円ISBN:9784309624013
文章が読まれているとき、そこでは何が起こっているのか。読む/書くという営為にいっそうの深みを与える「読者論」のエッセンス。

『競馬の終わり』杉山俊彦 徳間書店10月21日税込価格:2,100円ISBN:9784198628222
競馬の競技並びに業界全体のゆくすえを、独特のシニカルなタッチで活写する、注目作。第10回日本SF新人賞受賞作品。

これはSF作品なの?

『笑いの果てまで連れてって』西田俊也 徳間書店10月21日税込価格:1,680円ISBN:9784198628253
大阪から稚内へ、師走の街を疾走する4人を乗せた車。忘れられた漫才師は最後の舞台に立てるのか。笑いと感動のロード・ノベル。

『犬なら普通のこと』矢作俊彦司城志朗 早川書房10月下旬税込価格:1,470円ISBN:9784152090768
沖縄ヤクザのヨシミとその舎弟・彬は、組で現金での大取引があると聞きつけ、金を強奪し島を飛び出す計画を練るが。

えっ、共著!

『Johnny Too Bad 内田裕也』モブ・ノリオ 文藝春秋10月下旬税込価格:3,000円ISBN:9784163283104
モブ・ノリオの音楽への愛ほとばしる書き下ろし長篇小説、内田裕也の「平凡パンチ」連載対談を1冊に収めた、究極のロック本。

なぜ内田裕也モブ・ノリオがセット?