木になる本

『未完の小島信夫中村邦夫千石英世 水声社7月上旬税込価格:2,625円ISBN:9784891767365
なぜ、小島文学はつねに新しいのか。作家と評論家が縦横に語りつくす等身大の魅力と実像。小島信夫との発掘対談と併録する。

『明治・大正・昭和 華族のすべてがわかる本』浅見雅男ほか 新人物往来社7月21日税込価格:1,680円ISBN:9784404037282
どんな人が華族となったのか。その生活実態とは。歴史のかなたへ消えてしまった上流階級の人たち。その栄枯盛衰を読み解く。

『石が叫ぶだろう アメリカに渡った日本人牧師の自伝』島田重雄著/池田年穂訳 水声社7月上旬税込価格:3,675円ISBN:9784891767396
戦前に牧師となり、渡米後の日系人収容所生活、スポケーンでの牧師活動などを描く。日本でのプロテスタント宣教150周年を期して刊行。

『税について(仮)』立岩真也 青土社7月下旬税込価格:2,310円ISBN:9784791764938
社会福祉の拡充のためには累進税の見直しこそ必要だ。貧困、そして医療介護の財源危機に対する提言として大いに注目される1冊。

立岩真也、もっと若い人に人気が出てもよさそうな気がするのだが…*1

サハリン島チェーホフ著/原卓也中央公論新社7月10日税込価格:1,260円ISBN:9784120040528
ここは世界の果て。1890年、30歳のチェーホフは、単身、極東の流刑囚の島サハリンに滞在し、綿密詳細な記録を残した。

1Q84」ブームのおかげで復刊。

プーチンと甦るロシア(仮)』ミヒャエル・シュテルマー著/池田嘉郎訳 白水社8月下旬税込価格:2,940円ISBN:9784560080214
軍事、エネルギー、ビジネス。プーチンの政治手腕を完全検証。啓蒙絶対主義のもと世界大国として復活した国家の諸相を活写する。

『倒壊する巨塔(上) アルカイダと「9・11」への道』ローレンス・ライト著/平賀秀明白水社8月上旬税込価格:2,520円ISBN:9784560080191
ビンラディンザワヒリ、FBI捜査官の軌跡を丹念に追いかけ、惨劇に向かって収斂していく戦慄の記録。ピュリツァー賞受賞。『下巻』同時刊。

『ぼくたちの女災社会(仮)』兵頭新児 二見書房8月下旬税込価格:1,575円ISBN:9784576091181
セクハラ、ストーカー、痴漢冤罪、女性専用車両。行きすぎた女尊男卑社会を鮮やかに斬る待望の書。すべての女性は災害である。

タイトルは挑発的だけども。

『臨床瑣談・続』中井久夫 みすず書房7月中旬税込価格:1,890円ISBN:9784622074816
認知症、血液型、煙草と酒、中医学についてなど。長年の臨床経験と人生観察から生まれた「これだけは伝えておきたい」実用的助言集。

『思想史論集』F・A・ハイエク著/八木紀一郎監訳 春秋社7月下旬税込価格:3,990円ISBN:9784393621974
ヒュームやミルから、メンガーやウィドゲンシュタインまで、経済・思想史の主要人物について論じた著作。

ここ数年、なんでハイエクブームなの。

『指紋論(仮)』橋本一青土社7月下旬税込価格:2,520円ISBN:9784791764969
指紋の歴史を通じて近代以降の主体や権力の変容過程を明らかにする、極めてユニークかつアクチュアルな試み。

テーマだけで買ってしまいそう。

アドルノ 文学ノート(1)』Th・W・アドルノ著/三光長治訳 みすず書房7月上旬税込価格:6,930円ISBN:9784622074700
20世紀批評に燦然と輝く名論文を連ねるアドルノ思想のエッセンス、初の全訳。「ハイネという傷」、プルーストベケット論など17篇。

*1:TBSラジオの「Life」とかは話に上がるのだけれども。なんなんでしょうね。ううむ。