気になる新書

角川ONEテーマ新書
■『劇場政治の誤算』加藤紘一 角川グループパブリッシング4月10日税込価格:740円ISBN:9784047101845
政権投げ出しや、決断力のない首相。選挙を意識したパフォーマンスに終始し、本当の議論が交わされなくなった今の政治を根本から変える。
■『作家とは何か 小説道場・総論』森村誠一 角川グループパブリッシング4月10日税込価格:740円ISBN:9784047101869
「作家」という職業とはどういったものか。原稿の締め切りから編集者との付き合いなど、知られざる「作家」という生き方を紹介した異色の作家論。
■『小説の書き方 小説道場・実践編』森村誠一 角川グループパブリッシング4月10日税込価格:760円ISBN:9784047101876
人気作家の森村誠一が、小説の構成、アイデアからプロットの立て方まで、小説を書くための基本を徹底的に解説した小説講座の決定版。
■『損をしないマンションの選び方 プロが教える77のポイント』碓井民朗 角川グループパブリッシング4月10日税込価格:740円ISBN:9784047101852
マンション選びでのポイントとは何か。項目、予算別に注意点と具体的なメリットを紹介。失敗しないためのマンション選びのアドバイスが満載。

角川って、この前の佐藤優本もそうだったけど、二冊に分けるのが好きなのかしら。『ダヴィンチ・コード』とか売れそうなものは大体二冊か三冊に分けて出す。。。

『日本の名城 秘められた真相(仮)』中山良昭 河出書房新社4月24日税込価格:756円ISBN:9784309503547
武力・知力の攻防の場であり、業渦巻く謀略の舞台でもあった城。そこに隠された謎と怪異を、歴史と築城技術の両面から解き明かす。

光文社新書
■『ウェブはバカと暇人のもの中川淳一郎 光文社4月17日税込価格:735円ISBN:9784334035020
ウェブの世界に浸った末の結論は、やればやるほど未来などなく手間だけかかって儲からない。ウェブにどう距離感を持って接するか。
■『ヤンキー文化論』難波功士 光文社4月17日税込価格:735円ISBN:9784334035006
60年代から今日までをヤンキー(的なもの)にこだわった若者文化を概観。ヤンキーの生命力やしたたかさを評価しようと試みる。

■『給与明細は謎だらけ』三木義一 光文社4月17日税込価格:735円ISBN:9784334035044
「給与明細」を所得税の観点から見ると生じるさまざまな疑問。給与や会社での活動にまつわる税金の数々についての疑問に答える。
■『死闘・少年マンガ誌』大野茂 光文社4月17日税込価格:735円ISBN:9784334035037
創刊50周年を迎える「少年サンデー」と「少年マガジン」。創刊準備期から始まった両誌の読者や漫画家の獲得をめぐる競争を伝える

■『精神障害者をどう裁くか』岩波明 光文社4月17日税込価格:735円ISBN:9784334035013
治療の最前線にいる臨床医師が、精神障害者と犯罪の関係、その処遇の歴史、刑法39条への反論、精神鑑定と裁判員制度について語る。

今月の光文社新書は粒揃い。難波巧士、ちくま新書から『創刊の社会史』を出したばかりなのに……。しかも、このタイトルだと、河出から出た、五十嵐太郎編『ヤンキー文化論序説』の本論だと思われるんじゃないかしら。。。

新潮新書
■『『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内』小谷野敦 新潮社4月15日税込価格:735円ISBN:9784106103087
はたして『こころ』やドストエフスキーは、本当に面白いのか。読むべきは『源氏物語』か『金閣寺』か。世界一正直な名作案内。
■『黒澤明から聞いたこと』川村蘭太 新潮社4月15日税込価格:735円ISBN:9784106103117
約20年間、「世界のクロサワ」の言葉を聞いてきた映像プロデューサーが、映画監督・父親としての姿を、初出エピソード満載で綴る。
■『新潮文庫 20世紀の100冊』関川夏央 新潮社4月15日税込価格:735円ISBN:9784106103094
1年に1冊合計100冊の新潮文庫を取り上げている。ブックガイドとしても最適な1冊。

■『天皇はなぜ生き残ったか』本郷和人 新潮社4月15日税込価格:735円ISBN:9784106103124
権力も権威も武士にはぎ取られた天皇という存在の本質は何だったのか。中世日本の歴史観ががらりと変わる、注目の1冊。

10年近く前にやっていた新潮文庫「20世紀の100冊」キャンペーン(通常のカバーの上に、さらにカバーをかけていた)の関川夏央のエッセイを一冊にまとめるとは!
しっかし、新潮新書、タイトルが凄いね。

PHP新書
■『右でもなく左でもない国家論(仮)』鶴見俊輔上坂冬子 PHP研究所4月15日税込価格:777円ISBN:9784569705736
戦後日本を代表する思想家と保守派ノンフィクション作家が昭和史を語る。左右のイデオロギーを超えた歴史観を提示する刺激的対論。

なぜこれがPHP新書から!

文春新書
■『猫の品格』青木るえか 文藝春秋4月20日税込価格:777円ISBN:9784166606955
世の中には素晴らしい猫もいる。しかし、自分のうちの猫はどうだ。猫は、自分に似た飼い主のもとにやってくる。共感と爆笑の猫論。

坪内祐三「人声人語」に続いて、青木るえか本。文春新書のコラム、エッセイ路線、続けてほしい。