気になる本 人文社会

『強いられる死 自殺者3万人超の実相』斎藤貴男 角川グループパブリッシング4月10日税込価格:1,575円ISBN:9784046213778
10年間連続で年間3万人を超える自殺者を出す「自殺大国日本」。自殺を「社会的に強いられる死」という視点から探り、日本の病巣に迫った渾身の問題作。

『ドキュメント長期刑務所 無期懲役囚、獄中からの最新レポート』美達大和
河出書房新社4月10日税込価格:1,890円ISBN:9784309244716
凶悪犯の受刑者だけが棲む長期刑務所の全貌。一生獄の中で暮らすと決めた無期囚が初めて明かす衝撃の実態。

氏神事典 あなたの神さま・あなたの神社』戸矢学 河出書房新社4月10日税込価格:1,260円ISBN:9784309225081
佐藤さん、鈴木さん、田中さん、渡辺さん、といった多い姓を中心に100姓を選び、苗字別に参拝すべき神社と神さまをていねいに解説。

『さよなら紛争 武装解除人が見た世界の現実』伊勢崎賢治 河出書房新社4月20日税込価格:1,260円ISBN:9784309616551
アフリカなどの貧困国で武装解除を指揮した著者が、知られざる紛争の現状を伝える。日本人が平和のためにできるユニークな方法も提案。

マルクス資本論』入門』 河出書房新社4月20日税込価格:1,575円ISBN:9784309740270
いまマルクスが『資本論』とともに注目されている。世界の仕組みを学ぶための決定版。的場昭弘伊藤誠長原豊、大川正彦、白井聡ほか。

シリコンバレーから将棋を観る 羽生善治と現代』梅田望夫 中央公論新社4月25日税込価格:1,260円ISBN:9784120040283
予測不能な未来を前に我々はいかに生き抜くべきか。『ウェブ進化論』著者が真理を求める棋士たちの姿に見出した「超一流の方程式」。

『皇室ダイアリー』井上茂男 中央公論新社4月10日税込価格:1,680円ISBN:9784120040269
2006年春から3年間にわたる皇室のご活動と外からはうかがい知れない素顔を、読売新聞宮内庁担当記者がリポートする。写真多数。

これは中公新書ラクレで出してほしかった

『生涯海軍士官 元・海上幕僚長が見た戦後日本』中村悌次 中央公論新社4月10日税込価格:2,940円ISBN:9784120040061
海軍から海上自衛隊、そして最高指揮官へ。一貫して核心部を歩いた著者が語る、海上自衛隊の歩みと防衛政策の決定過程、戦後日本の姿。

近衛家七つの謎(仮)』工藤美代子 PHP研究所4月20日税込価格:1,680円ISBN:9784569706320
辻政信近衛文麿暗殺計画」「近衛文麿の自殺」「近衛文隆のシベリア抑留」。近衛家への徹底取材を通して昭和史の真実に迫る。

『新訳 自殺について(仮)』ショウペンハウエル著/河井眞樹子訳 PHP研究所4月22日税込価格:1,365円ISBN:9784569708652
本書は自殺のすすめではない。人生に対する見込み違いの幻想に苦しめられる我々への、哲学者による解毒剤である。平易な新訳で提供。

なぜPHPが復刊?

『歴史のなかの宗教心理学 その思想形成と布置』堀江宗正岩波書店4月8日税込価格:7,875円ISBN:9784000256537
心理学にとって「宗教」とは何か。自己実現・死生観・癒しなどをめぐる宗教心理学の思想形成を跡付ける。

『21世紀を生き抜くためのブックガイド 新自由主義ナショナリズムに抗して』岩崎稔編/本橋哲也編 河出書房新社4月20日税込価格:1,785円ISBN:9784309244747
週刊読書人」の名物座談会「思想界をふり返る」11年分を1冊に。話題書で読む現代日本の思想と社会。言及書籍約500点。

『ドイツ哲学史 1831-1933』ヘルベルト・シュネーデルバッハ著/舟山俊明ほか訳 法政大学出版局4月中旬税込価格:5,250円ISBN:9784588009136
19世紀ドイツ哲学の危機と、そこから生成発展した問題領域について解説し、近現代ドイツ哲学へのパースペクティブを与える重要文献。

ホーチミン・ルート従軍記 ある医師のベトナム戦争1965-1973』レ・カオ・ダイ著/古川久雄訳 岩波書店4月17日税込価格:2,940円ISBN:9784000247689
北ベトナムの医師が克明に記録したベトナム戦争の真実とは。解放戦線側の戦争を傑出した描写力で描く。

『芸術のトポス』原野昇/木俣元一 岩波書店4月24日税込価格:2,940円ISBN:9784000263290
文学と美術作品を紹介しながら、表象する人間(ホモ・フィンゲンス)の営みである中世芸術の魅力に迫る。

『躍動する肉体』山本武利編/石井仁志ほか編 岩波書店4月28日税込価格:5,985円ISBN:9784000282444
女性の肉体を全面に出した表現は、戦争中の検閲の解除によって新たな表現空間を生んでゆく。

『日本思想史辞典』石毛忠編/今泉淑夫ほか編 山川出版社4月下旬税込価格:8,925円ISBN:9784634622104
思想史学の人物・著作物や、政治・経済、芸術・芸能など、日本史上の広い分野にわたる約5,800項目を1冊にまとめた画期的な辞典。

『アフリカ史』川田順造山川出版社4月下旬税込価格:3,675円ISBN:9784634414006
文字をもたなかったアフリカの特質に従って、歴史学に加え、文化人類学等の研究成果にもとづき、その歴史像を明らかにする。

『世界各国便覧』山川出版社編集部編 山川出版社4月下旬税込価格:2,940円ISBN:9784634415805
世界の261の国と地域を網羅し、国名・面積・人口・首都・住民・言語・宗教に加え、歴史の概略を記述したデータ集。シリーズ完結。

『脱「貧困」への政治』雨宮処凛中島岳志ほか 岩波書店4月22日税込価格:504円ISBN:9784000094542
格差と貧困の現場で格闘する2人と、第一線の研究者3人による、ポスト新自由主義に向けた骨太の政治論。

『母性』江原由美子解説 岩波書店4月28日税込価格:2,625円ISBN:9784000281409
大日向雅美、宮坂靖子、大橋由香子、木村栄、要田洋江、西川麦子、山根純佳、兵藤智佳、金城清子、柘植あづみほか。

『日本現代小説大事典 増補縮刷版』浅井清編/佐藤勝編 明治書院4月10日税込価格:7,350円ISBN:9784625603082
文芸、娯楽、児童文学など、幅広い分野の作品・作家を網羅。明治の文豪から今年の芥川・直木賞まで作家・作品約3,700項目を収載。

『1968年に日本と世界で起こったこと』毎日新聞学芸部編 毎日新聞社4月中旬税込価格:2,520円ISBN:9784620319339
学生運動ベトナム戦争。20世紀の真の転換点である1968年という年を坪内祐三加藤周一鶴見俊輔らが解読する。

あの連載が一冊に!

『首都圏(1)』菅野峰明編/佐野充ほか編 朝倉書店4月下旬税込価格:24,150円ISBN:9784254167658
好評の本格的地誌シリーズ第5巻。首都圏中心部(東京・神奈川・埼玉・千葉)の地域性と地域誌。