ジュンク新宿の雑誌売り場は凄いよ!

まず、ブックファースト新宿店へ行く。いつのまにか「HB」最新号が置かれるようになったが、「調査情報」はなかった。「映画芸術」も見当たらない。「トーキョーマガジンセンター」を名乗るなら、もうちょっと気合い入れて欲しいぜ。ここ、昔あった渋谷店に比べて、社員が少ないような気がする*1。在庫量が多いせいか、雑誌の場合、どんな雑誌がどこにあるかを把握している人があまりいない*2。また、オープンして間もないから、現在の在庫≒新刊書として取次に在庫があるものだから、「おおっ、こんな本がまだあったのか!」という嬉しい驚きは、あまりない。こういうところは、ジュンク堂紀伊国屋の方が一日の長がある。
なので、紀伊国屋ジュンク堂も覗く。丸ノ内線でいうと1.5駅分くらいの距離を歩く。
「調査情報」、「映画芸術」ともに紀伊国屋では見つからず。ジュンクで発見。

雑誌の品揃え、新宿ではジュンク堂が一番かな。水戸芸術館ACM機関誌「WALK」http://www.arttowermito.or.jp/play/walk-j.htmlなどの地方小扱いのものも、「野宿野郎」増刊の「風呂なし野郎」http://weblog.nojukuyaro.net/2008/10/post_260.htmlも置いてある。

しかし、何より驚いたのは、本棚ひとつ分だけで展開している
「祝ライオンズ日本一 愛と郷愁の西武沿線フェアー」だ。
煽りのコピーもいいのなんの。西武線のネガティブイメージを記したあとに「それでも西武鉄道は走り続ける」だもの。
では、どんな本が置かれているかというと――。ちくま文庫の日本文学全集の林芙美子の巻、北條民雄いのちの初夜』、武田徹『隔離という病』、原武史『滝山コミューン一九七四』、原武史「レッドアローとスターハウス 西武と郊外の戦後思想史 第一回」を掲載している「考える人」2008年秋号、猪瀬直樹ミカドの肖像』、辻井喬上野千鶴子『ポスト消費社会のゆくえ』、辻井喬『父の肖像』などなど。それに、「多摩ら・び」http://www.keyaki-s.co.jp/lavie/index.htmlという雑誌のバックナンバー(「日本鉄道旅行地図帳」シリーズの監修をつとめる今尾恵介が、鉄道路線にまつわるエピソードを記す「地図で今昔」という連載もある)も。
いやはや、おみそれいたしました。こういう、担当者の趣味としか思えないようなフェアを、どんどんやってくれ。ただ、この担当者、西武文化が終わったあとで育った人*3がやっているんじゃないかな? 「西武沿線」からは離れるが、「西武」グループで働いていた人の本を入れれば(辻井喬の本も挙げているんだから、入っていたっておかしくない)、もっと面白くなったんじゃないでしょうか。

*1:あくまで印象だけですが

*2:これもあくまで印象

*3:私もそうですが