神保町、銀座、阿佐ヶ谷

西新宿の豚珍館で、とんかつ定食。とんかつ、結構好きだわ。まっ、カレーも天ぷらも、好きなのだが。
新宿から総武線*1で水道橋。それから古本屋街、新刊書店をぶらっと*2
雑誌が早く発売される書店で、「週刊現代」をチェック。内澤旬子さん(http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/20080806)の「リレー読書日記」を。
15時から、東京堂書店で、坪内祐三×北島敬三のトークショー

トークショー後、3階、レジ横、月刊文春などの本が置かれている一等地に「HB」が置かれていたのを見てから、淡路町まで歩き、丸ノ内線で銀座。松屋高橋留美子展を。それから銀座をぶらっと。


帰宅。まったりして、「恋のから騒ぎ」やオリンピック中継を見ていると、「HB」(http://d.hatena.ne.jp/hbd/20080801)編集部の2人から電話。飲みの誘い。誘われたら*3、先約がない限りまず断らないことをモットーとしているので、クルマで阿佐ヶ谷まで。
落ち合い、「すわれる」某チェーン店で呑む。西武線の話、二時間ドラマの話を中心だった記憶が。
二時間ドラマのリアリティー、というか水谷豊の艶っぽさというのは、ドラマをリアルタイムで見ているか、昼間の再放送で見ているかしないとわからないでのははないか*4。「HB」の或る連載はそれを拾っている稀有な例*5という話をした記憶が、おぼろげながらある。


「HB」の2人と別れてから、クールダウンのため、一軒。たまたま入った飲み屋では「紅の豚」が流されていた。ついこの前まで、北尾トロ『男の隠れ家を持ってみた』(新著文庫)をトイレ本*6にしていた私は、つい、他の客の会話に耳を立ててしまう。
店員とカップルの客が話をしていて、客の男が「あいつを信じてるから、俺は殴れといったわけ……でも、あいつは殴らなかったのよ、でもね。俺は、それが嬉しくないわけ、ないわけ」とか言う。その客が帰ってから来た男2人組は「(自分の)過去を敵にまわすくらいなら、世界を敵にまわせよ。そのぐらいの覚悟がないなら、『敵にまわす』っていうなよ」「間違ったことも、すぐに間違ったっていうなよ。間違いが正解のこともあるんだから」と話していた。話に加わりたいと思わないでもなかったけれど、店員と二言三言交わしただけで店を出る。
やっぱり阿佐ヶ谷は楽しいなぁ。いや、阿佐ヶ谷とかの中央沿線に限らず、地味な西武新宿線池袋線とか、京王線井の頭線小田急線の語られないところ*7は、楽しい。と思いつつ、こういうところにも言葉を届けなくっちゃいけないのではないか……とガラにもない使命感も、私には、ある。


帰宅途中、B'zのベスト盤を聴きながら、「HB」http://d.hatena.ne.jp/hbd/のHさんから言われた、「東川端さんは文系じゃないっすよ……ヤンキーですよ」という言葉を思い出す。そして、Aさんから言われた、或る疑惑についてのことも、頭をよぎる。

*1:中野−飯田橋のあたりは総武線なのか中央線なのか。一般的には中野以西吉祥寺以東が中央線らしいけれど。

*2:あっ、東京旭や書店水道橋店を覗くのをすっかり忘れていた

*3:というか、限りなく拉致に近い状況だった記憶が

*4:あの田村正和を「古畑任三郎」から見た人と、それ以前の「パパはニュースキャスター」から見ている人の違いはある、同年代は特に。再放送を見ているかいないかという違いが

*5:あのリアリティーは、リアルタイムで見ている人か、再放送を見ているかじゃないと書けない。タメにする言葉を書いている人には書けない。また、リアルタイムで見て覚えている「浅見光彦」は、水谷豊ではなく、辰巳琢郎版だ。また「地方記者・立花陽介」はきちんと見たことはないので、少なくとも私には、書けない

*6:トイレに置いておき、トイレに入るたびに手に取っていた本。コラムやエッセイ本か週刊誌がほどんどで、なぜか新潮文庫が多い。

*7:この前の「ロスジェネ」の話でもそうだけど、たった数%がすべてだという感じで語る人もいるけれど、そうじゃない。雇用面・精神面で「ロスト」している層って、そんなに多くないんだよ。というか、そもそも、そういう問題は、この世代だけの問題じゃないんだけどさ。それを個人的要因にするのも、社会的・時代的環境のせいだけにするのも違うと思うね。そういうのってさ、「町」に出れば、わかるんでは。「街」だと、自分のアンテナにひっかかるものしかひっかからないかもしれないけれど、「街」だとその確率がグッと高まる