気になる本
『ロスト・ジェネレーション 異郷からの帰還』マルカム・カウリー著/吉田朋正ほか訳 みすず書房 6月10日 税込価格:5,040円 ISBN:9784622073888
20世紀アメリカを代表する文学批評家が残した古典。ジョイスらとの交流、「失われた世代」を回想する幻の名著。とびきりの新訳で。
「ロスト・ジェネレーション」に違う意味が込められてしまったいま、どういう読み方をされるのだろう?
『昭和情景』秋山真志 ポプラ社 7月中旬 税込価格:1,575円 ISBN:9784591104262
ぼくらの昭和をさがしにいこう。お化け煙突、伝書鳩、トロリーバスなど懐かしい風景を訪ね歩く。「大切なもの」を呼び起こす昭和ストーリー。中学生以上向。
「中学生以上向き」って、「中高校の図書館に置いてね」ってことかしら?
『ワークソング』鈴木清剛 小学館 6月30日 税込価格:1,365円ISBN:9784093862127
ボルト屋はなぜ潰れないのか。『ロックンロールミシン』から10年、真剣なのにファニーな21世紀版プロレタリア文学。
これから続々出るよ、「21世紀版プロレタリア文学」。
『人は、永遠に輝く星にはなれない』山田宗樹 小学館 6月17日 税込価格:1,575円 ISBN:9784093862226
生きる励みになればと、メディカルソーシャルワーカーの猪口千夏は、太平洋戦争時の戦友、宮地との面会を実現させたが。
『選・小沢一郎 あちきの浮浪雲』ジョージ秋山 小学館 6月20日 税込価格:1,470円 ISBN:9784093653527
ビッグコミックオリジナルの名作「浮浪雲」(ジョージ秋山著)の、民主党代表・小沢一郎氏による特選集。
『東京女子大作戦』TPL 小学館 6月30日 税込価格:1,365円 ISBN:9784093877947
猪口邦子、小池百合子、佐藤ゆかり、3人の東京選出女性衆議院議員が「TPL」という政策ユニットを結成。
小沢に、TPL……節操無いね、小学館は。
『日本の信義』猪瀬直樹編 小学館 6月4日 税込価格:798円 ISBN:9784093941686
阿川弘之、会田雄次、江藤淳、高坂正堯、秦郁彦、梅原猛、吉本隆明、山折哲雄らを相手に、猪瀬直樹が日本のゆくえを問う。
これ、対談集? それともアンソロジー?
『「今はひとりがいい!」というきっぱりとした生き方』鴨下一郎 新講社 6月3日 税込価格:900円 ISBN:9784860812140
「おひとりさま」の今の時代、ひとりの時間を豊かに過ごせる人は、人生をラクに生きられる。自分を見据え、自分を強くする方法。
『ケータイ小説は文学か』石原千秋 筑摩書房 6月9日 税込価格:714円 ISBN:9784480687852
ケータイ小説を「文学」として認め、その構造を分析してみる。日本の現代文学の新しい境地を見出す刺激的アプローチ。
『40歳からの肉体改造 頑張らないトレーニング』有吉与志恵 筑摩書房 6月9日 税込価格:756円 ISBN:9784480064332
肥満、腰痛、肩こり、関節痛。ストレスで胃が痛む。生活習慣病も心配。運動する暇はない。それなら効果抜群のこの方法を、どうぞ。
『金融vs.国家』倉都康行 筑摩書房 6月9日 税込価格:777円 ISBN:9784480064288
国家はどのように金融に関わるべきなのか。歴史的な思考を用いて国家と金融の連立方程式を読み解き、現代日本の金融を展望する。
『若者はなぜ正社員になれないのか』川崎昌平 筑摩書房 6月9日 税込価格:735円 ISBN:9784480064349
日雇いバイト暮らしの26歳、無職。正社員をめざすが数々の難関が行く手を阻む。彼は何をつかむのか。実録フリーターの就職活動。
『全集 日本の歴史(7) 走る悪党、蜂起する土民』安田次郎 小学館 6月25日 税込価格:2,520円 ISBN:9784096221075
「悪党」「婆娑羅」たちの行動と思潮がうねりとなり、変革を引き起こし、やがて下剋上の世をもたらす。
『「おはよう!ヨシ子さん」』嵐山光三郎 新講社 6月24日 税込価格:1,470円 ISBN:9784860812195
嵐山光三郎氏が初めて明かす、家族との身辺実録。読んで笑っているうちに、ホロリと涙が出てくる、温かい家族。しみじみ感動する本。
『命あるかぎり 松本サリン事件を超えて』河野義行 第三文明社 6月下旬 税込価格:1,300円 ISBN:9784476032987
松本サリン事件から14年。被害者の河野さんが語る、今。えん罪防止への一石、マスコミは変わったか、など注目の言葉が満載。
『記憶の切繪図』志村五郎 筑摩書房 6月25日 税込価格:2,310円 ISBN:9784480860699
「フェルマーの最終定理」解決に貢献した世界的数学者が75年の生涯を明かす。生い立ち、研究生活、発想法、あの予想について。
『Doing思想史』テツオ・ナジタ著/平野克弥訳 みすず書房 6月中旬 税込価格:3,360円 ISBN:9784622073925
安藤昌益、緒方洪庵、丸山眞男、近代日本の「伝統的」講/平和憲法とエコロジーほか。日本近現代の経済史に明るいスリリングな思想史。
『体の中の美術館 EYE,BRAIN,and BODY』布施英利 筑摩書房 6月19日 税込価格:2,100円 ISBN:9784480873590
芸術に対峙する「人体」という視点に立ち、先史洞窟から現代アートまで作品に込められた生命の記憶を辿る。カラー口絵+図版50点。
『新・国史大年表(3)』日置英剛編 国書刊行会 7月25日 税込価格:21,000円ISBN:9784336048288
政治経済はもとより社会・文化のあらゆる分野を網羅した、たて組の読む日本史年表。すべての史料に出典明記、索引完備。
『日本猟奇史 大正・昭和篇』富岡直方 国書刊行会 7月22日 税込価格:2,415円 ISBN:9784336050052
〈近代〉奇譚・珍談の宝庫。大正〜昭和初(1913−1932)の超科学的奇現象、自然の奇異、狐狸譚、エロ・グロ、幽霊話106。
『叛逆としての科学 本を語り、文化を読む22章』フリーマン・ダイソン著/柴田裕之訳 みすず書房 6月中旬 税込価格:3,360円 ISBN:9784622073895
20世紀が生んだ物理学の巨人の1人で、奔放な想像力と鋭利な哲学的思索でも知られるダイソンの傑作書評・エッセイ集。