雨の日でも本を買いたい。

できれば雨の日は、本を買いたくない。けれど、ここ数日、買いたい本がたくさんある。ストレス解消?*1がてら、気になっていた3月末発売の雑誌が池袋ジュンクにあることを聴いたので、退勤後、池袋へ。池袋へ行くのは久しぶりのような気がする。
気になっていた雑誌は、水戸芸術館の「WALK」http://www.arttowermito.or.jp/play/modules/tinyd2/index.php?id=1。特集が「エッセイ」だから文芸誌コーナーにあるかと思い探してみるものの、ない。
近くにいた店員さんに「WALK、あります?」と聞くと、「水戸芸術館のですか? それなら、こちらです」と即答。素晴らしい、素晴らしすぎるぞ、ジュンク堂。まず置いていること自体が素晴らしいし、これだけたくさんの雑誌があるのに、きちんと把握しているとは!
結局2万円ぐらい買ってしまう。贅沢な気分。


電車の中で、早速、「WALK」に目を通す。
「今秋、編集についての著書を刊行予定」のある方の文章から、読み始める。
ませガキだった私は、小学校を卒業するかしないかの頃から、いろんな雑誌を愛読するようになった。
その頃、愛読して(といっても自分では買わず、図書館で読んで)いた雑誌のひとつが、「週刊朝日」だった。松本人志が「オフオフダウンタウン」を連載していることをたまたま知って読みはじめた。椎名誠『新宿熱風どかどか団』を連載時に読んでいた記憶はあるけれど、ほとんどの記事は忘れてしまった*2。いまのロゴになる前、表紙が絵ではなく人物写真だった頃の「週刊朝日」は好きな雑誌だった*3


高校入学して「クィック・ジャパン」と出会う。「HB」第3号で書いたように、本格的に雑誌好きになっていったころ。
ただ、自意識過剰だった私は、サブカルチャーに対して嫌悪感があった。より正確にいうと、サブカルチャーに興味を持ちはじめた同世代の人間が語る言葉に、嫌な感じを覚えたのだ。
その頃の私にとって、彼らの言葉は、「自意識過剰で自己顕示欲の強い」けれど、「伝えたいものがまるでない」ように聞こえた*4
だから、そういう人たちが好きだという音楽――たとえば、サニーデイや真心――を聴く気にすら、ならなかった*5
なのに、なぜ「クィック・ジャパン」に惹かれたのか。
それは、この雑誌には「取材ものやルポ」など、雑誌でしかできないことが詰まっていたから。


このまま書き綴っていくと、より緊張感のない文章になってしまうので、このへんで。

*1:最近、ケンカ売ってないからかしら?

*2:おそらく、そのときに書評欄も読んでいたはずだが、すっかり記憶からは抜け落ちている

*3:だったと、いまでは過去形になってしまったのは寂しい。

*4:いまでは、そういう私の方がよっぽど自意識過剰だったと思っている

*5:このあいだまで小室哲哉を聞いていた奴が、そういうふうになるのか……と感じられた。中学生の頃は、小室ではないTKサウンドの方が好きだった私にとっては。