中野

先日、NEGIさんにコメント欄でススメられたパタースン『子供の眼』(上下巻、新潮文庫)、現在、品切れ状態。紀伊国屋書店ジュンク堂書店のサイトで在庫検索かけたものの見つからず、文教堂書店のどこかにはあるらしいのだが、取り寄せとなると時間がかかる(前作『罪の段階』から間があいてしまうと、話を忘れてしまいそうなので、早く読みたかった)。だったら、「ブ」で探すかと、何店舗かまわるも、見つからず。
白い本(新刊書店で置かれている本)探しにおいては、右に出る者がいないと自負している*1私は、そこで考えた。
新潮文庫の新刊ならば、たいていの新刊書店で取り扱っている*2から、そういう店に行けば見つかるかも。だが、海外作品は、あまり売れないからだろうか、新刊の入荷自体が少なかったりなかったりするので、見つけるのは難しいかもしれない。と、考え直す。


売上管理がしっかりしている(売れなかった新刊は、すぐに返本する)書店では、もう置かれていないかもしれない。ネット検索で在庫の有無がわかるところは、そういう本狙いの人が買ってしまうことが多いから、まずムリ*3。こういうときは、ネットで在庫情報を公開していない本屋がいい。
となれば、だ。あそこだ。あおい書店中野本店には、あるのではないか。

あおい書店中野本店、あらためて、いい本屋だと思う。書泉グランデ入ってすぐの左横の棚のようなコーナーもあれば、郊外(ロードサイド)の本屋のようなところもある*4
店頭で、「クィックジャパン」を手にとる。リニューアルしてから、いつも買おうかどうか迷う*5のだけれど、表紙が爆笑問題だったので、即決。吉田豪による2万字インタビューめあて。そのほかに「テレビ・オブ・ザ・イヤー」「ケンドーコバヤシ」インタビューもあり。


それから、「別冊宝島」1500号突破記念フェアから2冊。
別冊宝島1500号長くて曲がりくねった道』と『もっとすごい!『このミステリーがすごい!』』。どちらも、650円!安い。これは、買い。
あらためて、思う。自分の読書傾向は、別冊宝島におうところが多いのだ。大判化してから、徐々に縁遠くなってしまったけれど、それ以前の「知識マガジン」路線、「体験ノンフィクション」路線*6、「サブカルチャー」路線は大好きだった。別冊宝島のことは、また別の機会に書きたい。


そして、新潮文庫コーナーへ。あったあった。ありました。
それから一軒。
帰宅後、テレビ朝日未来講師めぐる」。脚本は宮藤官九郎

*1:古本は、金にモノを言わせれば何とかなることが多い。が、「ついこのあいだまで新刊として流通していた本」は、結構入手が難しい。アシをつかわないといけない。ちなみに、ネット検索だと、

*2:地方の小書店には、新潮文庫や文春文庫の極美帯付き状態のものが結構置かれている

*3:ジュンク堂池袋本店がオープンして数年間は、結構そういう本が多かった。けれど、そういうことが知られてしまってから、新刊本屋でセドリをやる人が多くなったように思う。「新刊として流通しているものは、すべて在庫を揃えている」のがウリだった講談社文芸文庫、学術文庫、ちくま学芸文庫、最近では、新刊として流通しているはずのものも、池袋本店では品切れ状態のことが、ままある

*4:ケータイ小説、これだけ置いているには、吃驚。土地柄、こういう本が売れるのだろうか

*5:「前に売れた企画を、もう一度やればいい」という感じがする。創刊準備号を除いて、創刊号から読んで(ときどき立ち読みして)いた私は思う。「QJ」って、「売れればいい」っていうだけじゃなかった。売れるか売れないか、そんなの関係ねぇ、やりたいことをやる。でも、売れないと、少なくとも採算がとれないと、雑誌を出せなくなってしまう。だから、あの手この手で読者や会社をダマしつつ、やりたいことをやっていこう……っていうのが、「QJ」のスタンスだったのではないか、と。

*6:この路線は「別冊宝島real」に引き継がれている