夜、LOFTで。雑誌、あるいはサブカル

夜12時近くまで、LOFTのトークイベントを。ここのLOFTができたのは最近だけど、むかし「噂の真相」や「創」に載っていた広告を見て気になってはいた*1
会場には、若い人が多かった。しかも、雑誌に興味なさそうな人が。
話はちょっとズレるけれど、日曜深夜月イチでやっているTBSラジオ「LIFE」は、何年か前は“サブカル”といわれたことに興味持っている人が、どこかで情報聞きつけて聞いている番組のひとつだ*2。高校や大学入ってすぐぐらいは「オールナイトニッポン」の誰が出ているときはいいという話をよく聞いたけれど、社会人になってから、こういう話をするとは! で、「LIFE」って、見過ぎ世過ぎのために社会人になった人が結構聴いていて。いま、そういう番組って、ほかにない))。


退店後、自宅近くのコンビニで「モーニング」と「実話ナックルズ」。この2誌、いままでも時々買っていたけれど、読みでがありすぎて結構敬遠していたのだ。が、きょうのイベントで話題になったので、「やっぱり身銭買って読まなければなぁ」と思った次第。
「モーニング」。マンガ雑誌って、途中から読み始めにくいけれど、この雑誌は違う。どのマンガも途中から読んでも面白い。そして、単行本でわざわざ買おうとまでは思わないけれど、雑誌にのっているんだったら読もうかと思うものが結構多い(俺は「スピリッツ」とか「ヤンマガ」などの月曜発売組が好きだけれど、誰にでも薦められるのは「モーニング」だなぁ。「ヤンジャン」は読まず嫌いになってからもう随分たつので、全然わからない)。
実話ナックルズ」。「GON!」がサブカル誌だったころから愛読しているから、ミリオン出版のこういう雑誌とはもう十年くらいの付き合いになるのか。この号には、「芸術は戦争だ!」という記事も。なんでもアリ、そこがいい。


最近の若いサブカル好きな子*3は、いま何を読んでいるのだろう? それとも、雑誌なんて読んでいないのだろうか。俺が高校生だったときは、まだ、いくつかあった気がする。ロッキンオンの雑誌ももっとロックだった*4し、「クィックジャパン」も、まさしく「クィックジャパン」だったり「QJ」だったりした。「宝島」も、それなりに若者向けだったけれど、いまは単なるビジネス誌(と書いたけれど、実は、単なるビジネス誌でもない)になってしまったしなぁ…。もうサブがないから、メインらしきメインもなくなってしまったから、仕方ないといっては、はい、それ〜までよぉだ。


きょうもまた、何がいいたいのか、わからなくなってしまった。
感情的な、エモーショナルな*5部分って、やはり、ネットじゃ、刺激できない。
ネットは、情報検索手段としても、一般人が表現する手段としては優れているとは思う。でも、それ以上でも、それ以下でもない。


ブログ、こんなに長々と書いていて、いうのもなんだけどさ、俺は別に、言いたいことはない。でも、ないといったら、ウソになる。言いたいことはないけれど、伝えたいことは、ある。
誰かに、言葉を、届けたい。 いや、そうじゃないね。言葉を字句通りに伝えるんじゃない。字句通りに伝えるなら、それは単なる情報に過ぎないから。情報に過ぎないから、ネットだと言葉が、ひとり歩きしてしまう。文脈なんて無視されてしまう。


そうじゃない、そうじゃない。言葉なんてどーでもいいんだよ。いや、どーでもよくないよ、言葉は。言葉、言葉、言葉……そりゃ、重要ですよ、人間は言葉の生き物ですから。でもね、少なくとも、俺の言葉は、どーでもいいんだよ。
とにかく、「メッセージ」を届けたいんだよ、俺は。「世の中、捨てたもんじゃないですよ」「面白いこと、いっぱいありますよ」とかさ、そういう思いを伝えたいんだよ、俺は。「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」って伝えたいんだよ……って、俺は森達也か。
伝えなかったら、届かなかったら、伝わらなかったら。この世の中に存在しないのも同然。俺は、それに耐えられない。
面白いこと、知りたいものを知りたい。自分の知らないことを知りたい。
そして、自分が面白いと思うものを伝えたいもの。


「俺は、他人とは違って優秀」とか「ワタシは、わかっている人なの」とかいう、選民思想的なフリは、カンタン。でもさ、そういうふうに、自意識のカラに閉じこもっていて何になるんですか? そういうふうに思い込めれば、ハッピーかもね、自分自身は。でもね、そういうの、つまらないでしょ? 昔の自分自身を振り返って、俺は、つくづくそう思う。


東川端参丁目*6として、ひとりのモノ書きとして、そう思う。そういうメッセージを「週刊現代」や「HB」の連載で、あるいは、ネット検索して、たまたまこのブログにひっかかった読者が、感じ取ってくれたら、モノ書き冥利に尽きる。

*1:オーケンとか杉作J太郎のものとか。。。俺って、実はサブカル好きなのか。サブカルって、もう死語だが

*2:何人かから「あれ、いいですよ」という話を聴いた

*3:そういう人って、いつの時代でも、必ずいる気がする。で、そういう人って、一見、ネットでもダイレクトに同じ趣味をみつけられるって思われがちだけれども、たぶん、そうじゃない。mixiとかブログを、ちょこちょこ見ている限りでは、そういうの、ほとんどないね。少なくとも、俺は、ネットだけでは満たされない

*4:とにかく面白かった

*5:感情的というより、こっちの方がピタッと来る

*6:最近、このキャラがひとり歩きしているような感じがする。俺って、別に「気難しい人」でもないし、「厳しい」人でもない。フツーの、いや、何かが欠落しているダメ人間ですよ