気になる本 新潮社編

ティファニーで朝食を トルーマン・カポーティ村上春樹・訳 2月29日発売/1260円
第二次世界大戦下のアメリカで、自由奔放に生き、ニューヨークの社交界を、そして世界の読者を魅了した、美しきヒロイン、ホリー・ゴライトリー。「神童」カポーティが精魂を傾けたロング・セラーが、村上春樹の新訳で、新しい世紀を歩みはじめる。
46判/クレスト表紙カバー/224頁■978-4-10-501407-0

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◆ペット・サウンズ ジム・フシーリ、村上春樹・訳 2月29日発売/1680円
恋愛への憧れ、威圧的な父親との確執、引きこもり、麻薬、肥満、そして奇跡的な回復……ビーチ・ボーイズの最高傑作『ペット・サウンズ』は、20世紀後半のアメリカ若者文化の光と影を生きてきた青年、ブライアン・ウィルソンの、壮絶な戦いの記録でもあった。
新潮クレスト・ブックス/46判変型/192頁■978-4-10-590064-9

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◆雨天炎天〈新装版〉 村上春樹 2月29日発売/1680円
1988年、村上春樹さんは、女人禁制のギリシャ正教の聖地・アトスの山中を徒歩で、そして兵士と羊と埃まみれのトルコを、若葉マークの運転で廻る、雨に降られ、太陽に焙られる苛酷な旅に出ました。同行した松村映三さんの写真を新たに多数収録した新装版!
46判/ソフトカバー/288頁■978-4-10-353419-8

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◆辺境・近境〈新装版〉村上春樹 2月29日発売/1680円
1990〜97年、春樹さんは瀬戸内海の無人島に渡り、メキシコでバスに揺られ、モンゴル平原の戦場跡を訪ね、北米大陸を横断し、香川で美味しい讃岐うどんを食べ、震災後の神戸を歩きました。新装版刊行にあたり、新たに口絵写真を入れました。
46判/ソフトカバー/256頁■978-4-10-353421-1

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◆うずまき猫のみつけかた〈新装版〉村上春樹 2月29日発売/1890円
1993〜95年、春樹さんはアメリカ・ケンブリッジに住み、ボストンマラソンを走り、愛車を盗まれ、ジャマイカを旅し、B・B・キングのコンサートを聴き、通販で楽しい時計を買い、小説『ねじまき鳥クロニクル』を書いていました。大好評の絵日記風滞在記。
46判/ソフトカバー/256頁■978-4-10-353420-4

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バートルビーと仲間たち エンリーケ・ビラ=マタス木村榮一・訳 2月29日発売/1995円
ソクラテスランボーサリンジャーボルヘス、ピンチョン……。あらゆる時代に現れる、全く書かなくなる作家たち。「バートルビー」書けない症候群に陥った作家たちの謎の時間を探り、書くことの秘密を見いだす、異色世界文学史小説。
46判/ハードカバー/224頁■978-4-10-505771-8

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◆温泉主義 横尾忠則 2月22日発売/3360円
一温泉一作品! 古稀を迎えた巨匠が温泉巡りの旅に出た――二年にわたり毎月一回、つかった温泉は、日本全国計二十四カ所。湯煙の中に湧いたイメージを、その都度描いた連作“温泉絵画”に、ハプニング続出の道中を綴る旅日記を添えた、異色の画文作品集。
A5判/ハードカバー/224頁■978-4-10-411004-9

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◆猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方― 斎藤由香 2月22日発売/1470円
どうしたらおばあちゃまのように強く生きられるのですか――。明治女の気骨を持って関東大震災、大空襲を毅然と乗り越え、89歳で亡くなるまでに地球36周分を旅した女性は齋藤茂吉の妻であり、斎藤茂太北杜夫の母であった。気高く生きた波瀾の生涯を孫娘が綴る。
46判変型/ハードカバー/256頁■978-4-10-467803-7

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◆8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記― 大野芳 2月18日発売/1680円
「敵襲っ!」早暁、静寂をつんざいて開始されたソ連軍の一斉掃射。ポツダム宣言受諾を受け、日本軍が引き揚げの準備をしていた千島最北端の島は、再び生き地獄と化した――。国境の孤島で起きた「知られざる戦争」を、生き残った元兵士たちの新証言で再現する。
46判/ハードカバー/288頁■978-4-10-390406-9

村上春樹祭りといい、この充実はスゴイねぇ。