新宿

マンガが買いたい気分だ。フリースタイルの『このマンガを読め!2008』、マンガの抄録が載っているのだ。ありがたい。マンガの場合、立ち読みできないことが多いから、こういうふうにしてくれると非常に助かる*1
あそこなら、気になる文庫が発売日通りに並んでいる*2と思い、新宿紀伊国屋へ。
まず、雑誌をチェック。
坪内祐三「文春を救った佐々木茂索という人」が載っている、月刊「文藝春秋」2008年1月号を。他にも何誌か。「群像」、気になっているもののきょうも買わず(「新潮」と「文学界」は購入したものの、「群像」「すばる」はまだ。「すばる」も、特集「名作リパッケージ現象」(「『欠落』を埋めるもの」南陀楼綾繁など)や「ナゴヤ文学革命……」(「ドラゴンズと万博と文学」中村文則など)が気になっているのだけれど)。
文庫コーナーへ移動。ひととおりチェックするものの、きょうのところは買わず*3
おおさすが、と思ったのは、「読ミガエル名作」という文庫復刊フェア。そのフェア本の帯にはこうある。

なぜ今読めないのか!?な作品、復刊。
長く店頭から消えていた作品を「もう一度読み返したい!」と熱望する紀伊国屋書店スタッフの声が、復刊を実現させました。

素晴らしい!この試みを一書店チェーンがやってしまうことが!
で、どんな本が復刊されたのかというと……。
小林信彦『オヨヨ島の冒険』(角川文庫)や、ハヤカワ文庫のヴォネガット、角川文庫の片岡義男ちくま文庫の……など、「えっ、この本が品切れになってたの?」*4っていう本が多い*5。これらの復刊本は、アマゾンでも三省堂でもジュンク堂でもブックファーストでも手に入らない。なるほど、こういうやり方で、その書店の強みを生かすっていうやり方もあるよなぁ。
まっ、ぜひぜひ、紀伊国屋へ行ってみてください。って、俺は紀伊国屋の回し者か。
紀伊国屋を流したあと、きょうは「モンスナック」か、「王ろじ」だなと迷う。結局「王ろじ」で、とん丼と豚汁。
きょう発売の雑誌を何誌か読みながら、待つ。そうか、俺、年内に原稿の〆切があるとばかり思っていたけれど、合併号が2回続くわけだから、〆切はもっと先じゃないのかな。それだったら、迷っていた戸坂潤の新刊*6を読んでみるか。
【東川端の脳内キーワード】

*1:まぁもっとも雑誌に掲載された時点で読んでいればいいのだけれど……。あるマンガ誌をいままでちょっとバカにしていたけれど、読んでいればよかったとしばし後悔。やはり連載は、初出で読んだときこその面白さがあるから。

*2:ちくま文庫って、発売日通りに新刊書店に並べなれることが少ないように思う。取次の鈴木書店が倒産してから

*3:さすがに買いたいものをミズテンで買っていると、いろんな意味で物理的な障害がでてくるということに今さらながら気づいた。遅すぎるって話しだが

*4:角川はともかく、ハヤカワ文庫もそういう状態になっていたのが結構驚きだった

*5:といっても、中公文庫の復刊同様、古書店が度肝を抜かすような本は復刊されていない

*6:書肆心水はなんであんなにアクチュアリティーの高い新刊ばかり出し続けられるのだろうか。