気になる本 文芸

『音楽が聞こえる 詩人たちの楽興のとき』高橋英夫 筑摩書房 11月20日 税込価格:2,625円ISBN:9784480823625
朔太郎・白秋・賢治などの作品には通奏低音のように流れる音楽がある。幼少時から音楽に親しんできた著者が作家の思いに耳を傾ける。

『モノローグ』平野啓一郎 講談社 11月30日 税込価格:1,785円 ISBN:9784062143899
作家・平野啓一郎の20代の軌跡。三島由紀夫を論じた「『金閣寺』論」から建築、音楽論まで同時代の全てを論考したエッセイ集。『ディアローグ』同時刊。

『ブラック・ジャック・キッド』久保寺健彦 新潮社 11月22日 税込価格:1,365円ISBN:9784103059714 おれは遂に、ブラック・ジャックにはなれなかった。でもその代わり手に入れた、あの雪の夜に。居場所、ってやつを。ほろりと切ない青春小説。

『ロープ、その他の戯曲』野田秀樹 新潮社 11月30日 税込価格:1,785円 ISBN:9784103405146
闘う相手はどこに。リングサイドは安全か。孤独なレスラーの戦いは、いつしか「世界」へと肥大していく。読売文学賞受賞作「ロープ」ほか、最新戯曲集。

『東京日記(2) ほかに踊りを知らない。』川上弘美 平凡社 11月16日 税込価格:1,260円 ISBN:9784582833799
不思議で可笑しく、ちょびっと切ない、カワカミさんの人気の日記。2004年〜2007年分を収録。

「東京人」の連載。しっかし、何書いても、うますぎるぜ、川上弘美

『無間道』星野智幸 集英社 11月5日 税込価格:1,680円 ISBN:9784087748840
イジメと自殺が蔓延する現代日本。この異常事態を「生殖が管理され」「集団自殺が大流行する」SF的世界にスライドさせて、星野智幸が表現。

『知性と感性』ジェーン・オースティン著/工藤政司訳 近代文芸社 11月20日 税込価格:2,415円 ISBN:9784773375336
旧家ダッシュウッド家の長女エリナ・次女マリアン、それぞれの恋の苦悩と人間模様。

近代文芸社から、こういう文芸書がでるとは!

自死という生き方』須原一秀 双葉社 11月27日 税込価格:1,785円 ISBN:9784575299984
元大学教授の著者が自殺したとき、そこには1冊の原稿が残されていた。「積極的な死への受容」を記した遺書が衝撃の書籍化。

なぜゆえ双葉社から?

『僕たちの好きだった革命』鴻上尚史著/堤幸彦案 角川グループパブリッシング 11月30日 税込価格:1,785円 ISBN:9784046210722
高校の学生運動のさなか昏睡状態に陥った山崎が、30年ぶりに目を覚ます。高2に復学した中年オヤジの山崎は、醒めた同級生の中で浮きまくる。

植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」』戸井十月 小学館 11月21日 税込価格:1,470円 ISBN:9784093797795
植木等ラスト・インタビュー。少年時代からクレージーキャッツ草創期の思い出、映画や舞台でのエピソードまで稀代のエンターテイナー初の本格的評伝。

アメリカン・コミュニティ 国家と個人が交差する場所』渡辺靖 新潮社 11月22日 税込価格:1,680円 ISBN:9784103060314
原理主義からディズニーまで。国家と個人をつなぐ「コミュニティ」こそが、アメリカを映す鏡だ。自らの内側で革命を続ける米国社会の強さの秘密に迫る。