まるで大学生のような一日。
昼過ぎに起きだし、神保町へ。
まず、三省堂4階。
すると「松岡正剛千夜千冊フェア」をやっている。『松岡正剛千夜千冊』の実物を手にとり、つい欲しくなる。が、値段が値段だし、これ読む本じゃなくて飾る本である(私の場合、本は読むために買うのであって、飾るために買うわけではない)。でも、特別巻の『書物たちの記譜』は欲しい。しかし、分売不可だ。もともと刷りが少ないだろうから、ゾッキとして出回りそうもない。ボーナス出たら考えよう。
とりあえず、宮崎哲弥が『新書365冊』の中で薦めていた新書フェア台のところで、2冊。
- 作者: 木村龍治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/06/21
- メディア: 新書
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終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: 新書
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いま、新書って買い逃すと結構見つけにくい(特に岩波のものは)ので、こういうフェアはありがたい。
1階で、「『クウネル』という雑誌のバックナンバーを扱っていますか」と店員さんに聞くと、「バックナンバーはありません」とのこと。リニューアル前には置いてあった雑誌のバックナンバーは一体どこへいってしまったのだろう?
その後、東京堂へ。
「団塊パンチ」創刊3号 特集1「1968年に何が起こったか?」
「月刊Ij」2006年12月号(創刊号)
「本の雑誌」2006年12月号
「広告批評」2006年11月号
- 作者: 校條剛
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/10/11
- メディア: 単行本
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そして、日本特価書籍へ。
- 作者: 阿部絢子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11
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- 作者: 池田清彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11
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フーコー・ガイドブック―フーコー・コレクション (ちくま学芸文庫)
- 作者: ミシェルフーコー,小林康夫,松浦寿輝,石田英敬,Michel Foucault
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11/01
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ほかにも買いたかったが、これだけ。
東西線で九段下→早稲田。
シャノアールでひと休み、買った雑誌をぱらぱら。
それから、古書現世へ。
まず、均一棚から1冊。
東洋文庫のアンソロジー「東洋文庫 ふしぎの国」というシリーズが出ていたことをはじめて知った。これは面白そう。「ちくま文学の森」のヒットを受けた2匹目のドジョウ企画っぽいけれど、こういう狙いは好き。
『オーデン わが読書』W・H・オーデン 中桐雅夫訳 晶文社 1978年
『JICCブックレット 新聞の秘密』川上澄江 JICC出版局 1990年
『閉じられた履歴書 新宿・性を売る女たちの30年』兼松佐知子 朝日文庫 1990年
『占領秘録』住本利男 中公文庫 昭和63年
『密約 外務省機密漏洩事件』澤地久枝 岩波現代文庫 2006年
『同盟漂流』上下 船橋洋一 岩波現代文庫 2006年
『現代経済学の群像』都留重人 岩波現代文庫 2006年
『近代経済学の群像』都留重人 岩波現代文庫 2006年
岩波現代文庫、新刊だと買う気があまり起きないけれど、値段が半分くらいだと買いたくなってしまう。
向井さんと7時ぐらいまで話す。
それから芳林堂へ。
3階で、「中公文庫ベストセレクションフェア」から1冊。
- 作者: 深沢七郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1987/11/10
- メディア: 文庫
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こういうフェアをやるなら、深沢七郎のあの小説を文庫化するくらい気をきかせてくれればよいのに……と思わないでもない。
他にもいくつか気になるものがあったけれど、きょうは買わず。中公文庫の復刊本、価格設定って原価とか損益分岐点を考慮して設定しているのではなく、古書相場を意識している気がしてならない。
- 作者: 庄司薫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 文庫
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解説が御厨貴ということをいまさら知り、購入。
4階へ。
- 作者: 大塚信一
- 出版社/メーカー: トランスビュー
- 発売日: 2006/11/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 大串夏身
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2006/11/01
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岩波新書青版の黄金時代を気築いた編集者・大塚信一の半生記なら、中身がどうであれ買う。
大串夏身のレファレンス本、出れば必ず買う。いまどきの週刊誌の記者は、下調べを「ヤフー」や「グーグル」でキーワード検索するぐらいで済ませているらしい。ネットで下調べするにしても、こういう本が手もとにあるかないかで全然違うのにね。お可哀想に。
それから、地下1階のカンタベリカフェでひとやすみしたあと、飲み会へ。
それぞれの勤務する会社の話やバカ話をする。
違う業界にいる人は、まず雑誌なんか買っていない。
会社から帰宅したら、テレビみたり、ネットしたりして、寝るという生活。週末は趣味を楽しんだり、友人知人や恋人と会ったりして過ごす。というのがフツーの人の生活で、本や雑誌はまず買わない(立ち読みぐらいはするようだが)。
まぁフツーそーだわな。
そういうことをギョーカイ内の人としか付き合っていないと忘れてしまう。
1回の飲み会で5000円くらい平気で出しても、1ヶ月のあいだに5000円分の本や雑誌を買う人はまずいない。そういうことを忘れちゃいけない、と私は思う。
午前1時、帰宅。