本やタウンから

KKKベストセラー』松田麻里
朝日新聞社 5月9日 1,890円
■なぜ小説を書いてまで、自分の恥を晒さなければならないのか。小説家であることの含羞と苦痛を訴えつづける著者の魂の叫び。CD付き。

あれ、この本の著者って中原昌也じゃなかったっけ?

『軽井沢日記』馳星周
角川書店 5月30日 1,470円
■愛犬マージが末期癌に冒されていることが判明した。愛犬にとって最後の夏。作家は軽井沢で生活することに決めた。

馳星周の軽井沢日記って…。ビジュアル的に・・・。板東齢人の『軽井沢日記』なら、まだわからないのでもないのだが。

『イレギュラー』三羽省吾
角川書店 5月31日 1,365円
■豪腕高校生ピッチャー・コーキは、強豪野球部K高にプライドを蹴散らされ、真剣に野球に取り組みはじめた。新鋭が描く、熱すぎる傑作青春小説。

角川、「バッテリー」で味をしめ、野球ものであてたいのかな。

『忘れえぬ人』山口瞳
河出書房新社 5月10日 1,575円
山口瞳がその生涯で縁があった、有名無名を問わず想い出深い忘れえぬ人々の事を印象的に書き記したエッセイ。作家、友人、市井の人々。

何冊出すんだ、河出は山口瞳本を。

風に舞いあがるビニールシート森絵都
文藝春秋 5月下旬 1,575円
■国連で難民事業に携わる里佳は上司で、元夫のエドがアフガンで死んだという知らせに立ち直れない。市井で懸命に生きる人を描く6篇。

文春さんは、自社の本で直木賞狙いたいんでしょうな。

『F1ビジネス 800億円の収支決算』田中詔一
角川書店 5月10日 735円
■経験豊富なホンダのビジネスマンが、魑魅魍魎がいるとも言われるF1の世界に飛び込んだ。政治と経済で見る、華麗なる世界の舞台裏

F1はビジネスなのか。。。

『映画の中で出逢う「駅」』臼井幸彦
集英社新書 5月17日 740円
■「駅建築」にスポットを当て、「ハリー・ポッター」「カサブランカ」など、数多くの映画のなかでの使われ方と構造的特徴を詳細に解説する。

マニアックすぎないかな、これ。

『御社の営業がダメな理由』藤本篤志
新潮新書 5月20日 714円
■これまでの「営業」に関する幻想はすべて捨てよ。そうすれば凡人揃いのチームが確実に最強部隊に変身できる。全企業人必読の1冊。

「御社の営業がダメな理由」、新潮社の社員にこそ読ませたいと思う書店員は少なくないはず。

三民主義(抄)ほか』孫文著/島田虔次訳
中央公論新社 5月10日 1,680円
帝国主義の大波に突如襲われた清帝国。占領され、アヘンに頽廃する国家を目前にした孫文は、焦燥と理想の狭間に「民族主義」を見る。

中公クラシックス、まだ続けていたんだ。

『膨張中国』読売新聞中国取材団
中公新書 5月25日 798円
■驚異的な経済成長はこのまま続くか。反日はなぜ激化するのか。巨大な隣国の真実に迫るルポルタージュ

最近、全般的にみて、記事のクオリティは、朝日より読売の方が高い。

『同時代も歴史である 一九七九年問題』坪内祐三
文春新書 5月19日 788円
イラン革命ソビエトのアフガン侵攻の起こった79年は歴史の大きな転換期だった。歴史に無自覚な日本人は今をいかに生きるべきか。

いつのまにか連載されなくなった「諸君!」の不定期連載が、新書化されるのは嬉しい。

カラシニコフ(2)』松本仁一
朝日新聞社 5月9日 1,470円
■悪魔の銃・カラシニコフを切り口に、大国のエゴと、それが引き起こす諸問題を報告。パキスタン北部の銃密造の村・ダラのルポも収載。

朝日、松本仁一みたいな人ばかりだといいのに

『私が私を売る理由 地図にない街・吉原出町』つかさ
あおば出版 5月下旬 1,260円
■日本屈指のソープランド街・吉原に生きる7人のソープ嬢の半生を綴ったノンフィクション。さまざまな人生観がそこにはあった。

タイトルがいくない。

『図説 落語の歴史』山本進
河出書房新社 5月15日 1,890円
■落語誕生から現代の落語ブームまで。その400年以上に渡る変遷の歴史を解説した、落語研究第一人者による決定版。貴重図版多数。

「図説」「落語」ブームの単なる便乗本でないことをいのる。

『コリアン部落』上原善広
大洋図書 5月17日 1,890円
■大阪の被差別部落出身という著者。永年のライフワークであった「韓国の被差別部落民」の足跡を現地取材から辿ったルポルタージュ

『被差別の食卓』の上原善広だから、面白いはず

『日銀はだれのものか』中原伸之
中央公論新社 5月10日 1,890円
■金融政策決定の現場体験から、長期不況に対する日銀の責任を問い、今回の政策転換が日本経済にどのような影響をおよぼすかを検証する。

『危ない!人権擁護法案 迫り来る先進国型全体主義の恐怖』人権擁護法案を考える市民の会編著
展転社 4月20日 1,575円
■曖昧な「人権」概念によって不自由社会を招く亡国法案をメッタ斬り。櫻井よしこ業田良家長谷川三千子ほか、執筆多数。

メンバーは、「SAPIO」っぽい。なのにタイトルは、思いっきり左っぽいという矛盾

『問題なバイト語』浦野啓子
東洋経済新報社 5月18日 1,365円
■話し方、接客の講師として活躍中の著者が、巷で使われるバイト語、若者語の具体例をあげ、その間違いを指摘。

「バイト語」って言葉じたい、問題があるような気がする

電器屋さんの本音(仮)』電器屋ミキスト
PHP研究所 5月24日 1,000円
■量販店はドラマだ。某電器店で今日も繰り広げられる人間劇。泣ける笑える、でもジーンとくる。話題ネットサイト、待望の単行本化。

誰が「待望」していたの

『大卒無業 就職の壁を突破する本』矢下茂雄
文藝春秋 5月上旬 1,260円
■求人は増えているのに就職難の学生が続出しているのはなぜか。分かれ目は親のサポート力。我が子を成功させる就職ノウハウを伝授。

今年あたりから、就職難の学生は減っているんじゃないか。大卒者に限っていえば、求人が3年前の2倍近くあるような感じがするし

『借金2000万円返済記』快楽亭ブラック
ブックマン社 4月25日 1,300円
下流男の壮絶ドキュメンタリー。サラ金から多重債務に苦しむ人々に送る応援歌。七転八倒の人生を楽しく生きる男の姿がここにある。

ブラック、借金返し終わったの?