きょう買った本

■新刊書店にて

荷風!」vol7 特集「神田、神保町、御茶ノ水の究極」

カラットの「自遊人」3月号も神保町特集を組んでいる。

日本文芸社の「荷風!」、この雑誌名はなんとかならないかと思うけれど、毎号そこそこ面白い。
神田神保町風景 “今昔”定点観測」、さぼうるマスターのインタビュー、なぎら健壱「神保町とアタシ」とか、あがた森魚「1969年、御茶ノ水で」、秋山真志「“玉電電車”跡をたどる・・・。」、太田和彦「神保町、居酒屋探検」など読みどころ満載。


巻頭記事「神田神保町“三書店”物語」は、じつにマニアック(と感じたのは私だけかもしれないけれども)。たとえば、こういうトリビアが。
関東大震災で全焼したものの、昭和4年には新店舗を三省堂は<学生街にある立地をさらに生かし、本のみならず、文房具や化粧品、前売り切符、運道具、学生服、商品券、帽子、靴なども揃えた「学生のデパート」というコンセプトを打ち出し>た。<当時としては最先端のスキー用品も扱っていた。店内の食堂も評判となり、特にカレーは「神保町でカレーなら共栄堂か三省堂」と賞せ(原文ママ)られたという>。また、<三省堂書店が夏場の鎌倉・由比ヶ浜に出したサマーストアは「海の家」の走りだったという。
・書泉の創業者(酒井正敏)は、<「一誠堂書店」の次男で、兄が古本屋を継いだのに対して、競合しないように新刊本を扱う店を始めたという>。



この頃の三省堂書店のことを記した本を読んでみたい(紀伊国屋書店のもの、田辺茂一のものは結構あるけれど)。
また、向井透史さんが「未来」に連載していた「開店まで 早稲田古書店街外史」の、神保町版を誰か書いてくれないかな。「彷書月刊」あたりでやって欲しいなぁ。

「TITLE」2006年3月号 特集「気になるCM美女。最旬コレクション2006」。

「TITLE」、アイドル特集のときは欠かさず買う(「カワイイ2000」以来)。


荻窪 ささま書店にて

文藝春秋三十五年史稿』文藝春秋新社 1959年4月刊

1050円。
本史を永井龍男、池島新平が執筆。造本は車谷弘。

ぼくの採点表―西洋シネマ大系 (4)

ぼくの採点表―西洋シネマ大系 (4)

双葉十三郎の『ぼくの採点表』シリーズは、入手しづらくなってきているので、いまのうちに少しずつ揃えておこうと思い、購入(いつ読むことやら)。


荻窪 竹中書店にて

『新潮社一〇〇年史』新潮社 2005年11月刊

2000円。
河盛好蔵「新潮社七〇年史」(1966年刊の『新潮社七〇年史』再録)、高井有一「百年を超えて」。

中央公論社の八十年』、『筑摩書房の三十年』、『文藝春秋七十年史』(本編、資料編そろい)は既に手元にある(が、あまり読んでいない)。出版社の社史を買ってばかりいて、私はいったい何がしたいのか……。