新宿、ジュンク講談社選書メチエ、とんかつ

ジュンク新宿に行くたび、「HB」が売れているように感じる。7階にミニコミ誌フェアを実施しているし、ありがたい。


ただ、なんだか最近このジュンクと相性が悪い。探している既刊本がことごとくないんである*1
最近、講談社選書メチエがまた気になりだしていて、あちこちの本屋*2をまわってみるものの、新刊としてまだ流通しているはずのものが中々見つからないのだ。
選書の棚ってスペースがあまりないから、400点以上刊行されている*3選書メチエは棚がいっぱいになった時点で既刊の補充がされなくなっているよーなんである。書店のスペースの都合上、新刊が置かれないだけなのだと思いたいが、「KING」や「月刊現代」を休刊した会社だけに、この路線についてももしや……と思わないでもない*4。そうならないために一読者ができることは、とりあえず気になる本は買っておくことぐらいだ。
名著『とんかつの誕生』も確か持っていなかった*5のだが、これもなかなか書店で見当たらない。紀伊国屋に行けば、たぶんあるんだろうけど。


で、とんかつといえば……。このところ、古書現世の向井さん(id:sedoro)がよく行ってらっしゃる、「とんかつを超えている気がする」某とんかつ店、8月末に行ったきり、食べていない。なんだか相性がよくないらしく、食べようと思って行ってみると3回に1回は休みなんだよねぇ。。。向井さんが書いていらっしゃるように、「他の食事にくらべて安くはないが、こういう気持ちになれるなら高くない」。
そうそう、芳林堂ビル(FIビル)の地下にある「とん久」、あそこは生姜焼きもいいんですな。アルコール類注文すると頼める「ばらさき」も、うましなんだな。

本の雑誌」今月号で坪内さんが、「図書新聞」のインタビュー(インタビュアーは小嵐九八郎)で秋田明大が、日大のとき、矢沢永吉と一緒だったと話していたと書いている。あの永ちゃんだとしたら、かなりの衝撃だ。

*1:新宿ジュンクに限らず、高田馬場の芳林堂でもそう。新刊流通点数が、ひと昔前には「大書店」といわれたフロア面積を誇る書店での許容量をとっくにオーバーしているのだろう。

*2:といっても置いている店は、講談社文芸文庫なみに少ない

*3:たぶん、いまでも6割以上は新刊として生きていると思うんですが、どうだろう?

*4:若い研究者を育てる場所をこれ以上なくさないでくださいね。本で儲けたお金は、社員に給料として渡すだけではなくて、本のカタチで読者に還元してください

*5:図書館で借りて読んだ。最近は、もっぱら入手が難しいものとか必要な資料を確認するために、さくっと目を通すときぐらいしか図書館を利用していない。税金納めている分ぐらいは図書館利用したいとは思っているのだが……

気になる本 本やタウンhttp://www.honya-town.co.jp/hst/HTNewpub?week=1&genre=15から

『定本久生十蘭全集(1)』久生十蘭著/江口雄輔編 国書刊行会 10月10日 税込価格:9,975円 ISBN:9784336050441
全作品を網羅した、旧全集の2倍の収録量の決定版全集。「ノンシヤラン道中記」「魔都」「妖術」「湖畔」ほか

さすが、国書刊行会

『秀吉はいつ知ったか 山田風太郎エッセイ集成』山田風太郎著/日下三蔵編  筑摩書房 9月25日 税込価格:1,995円 ISBN:9784480814937
「一休は足利義満の孫だ」「大楠公ヒトラー」「絶世の大婆娑羅」「天狗党始末」など、著者本領全開の歴史エッセイ満載。

『街のインクで書かれた街(仮)』スチュアート・ダイベック著/柴田元幸白水社 10月下旬 税込価格:1,995円ISBN:9784560092163
少年の夢や幻想が、町で垣間見る人生の哀しさに染められる。瑞々しく、懐かしい。夢見るような詩集。

『大相撲 あの力士、あの一番』荒井太郎 ソニー・マガジンズ 9月16日 税込価格:819円 ISBN:9784789733304
相撲はやっぱり素晴らしい。栃若から若貴、そして現在まで。ブラウン管の中の国民的ヒーローの活躍を振り返るファン必携の書。

『世界主要国価値観データブック』電通総研・日本リサーチセンター編著  同友館 10月中旬 税込価格:4,200円ISBN:9784496044526
世界各国の国民の意識・価値観の多様性を、政治観、経済観、労働観、教育観、宗教観、環境観など多面的な調査項目から紹介。

『さよなら下流社会(仮)』松本哉ほか ポプラ社 10月中旬 税込価格:1,470円 ISBN:9784591105566
経済的に「下流」と呼ばれる人が増加する中で「お金で測れない価値」を求める若者も増えている。「多様化する豊かさ」を追ったルポ。

そういや、下流社会(ブーム)はどこへ消えた?

『東京週末「坂道」散歩』井下優子 ぱる出版 10月中旬 税込価格:1,260円 ISBN:9784827204445
江戸情緒に溢れた「名所坂」60選を収録。歩いて楽しめる「坂道」にまつわる歴史やストーリーを美しい挿絵とともに紹介。

『『子米朝(仮)』桂米團治 ポプラ社 10月中旬 税込価格:1,575円 ISBN:9784591105542
上方落語の重鎮にして人間国宝桂米朝の息子として、噺家になった著者の初の著書。少年時代から現在に至る軌跡を1冊に。中学生以上向。

『市民論』トマス・ホッブズ著/本田裕志訳 京都大学学術出版会 10月中旬 税込価格:4,095円 ISBN:9784876987535
近代社会思想の展開においてもっとも重要な意味をもつ古典的名著、ホッブズの『市民論』をラテン語原典から翻訳する。本邦初訳。

『明治新聞怪異記事資料集成』湯本豪一国書刊行会 10月下旬 税込価格:42,000円 ISBN:9784336050410
明治時代45年間に発行された中央紙、地方紙、海外邦字紙のほぼすべてを渉猟し、約4,500件の怪異・妖怪事件の記事を抽出、影印。

『日本家紋大事典』丹羽基二 新人物往来社 10月下旬 税込価格:29,400円 ISBN:9784404035721
家紋は日本独自に発達した美の極致であり歴史の結晶でもある。家紋学の泰斗、故丹羽基二氏の生涯をかけた集大成の著作。3か月延勘。

『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』佐野眞一 集英社 9月26日 税込価格:1,995円 ISBN:9784797671858
密貿易、ヤクザ、政財界、芸能界。戦後の沖縄を生き抜いたさまざまな人物を取材し、今まで見たこともない沖縄の戦後史を描く。

月刊プレイボーイ」に連載されたもの

国体論及び純正社会主義(抄)』北一輝 中央公論新社 9月10日 税込価格:1,890円 ISBN:9784121601056
昭和史に屹立する北一輝の主著。早熟の鬼才・北の、国家と国民、天皇と国民を鮮やかに逆転させ「天皇主権」のパラドクスを描く。

ジュンク堂新宿店にて

雑談王?岡崎武志バラエティ・ブック

雑談王?岡崎武志バラエティ・ブック

晶文社らしい本、どんどん出してください
自民党―政権党の38年 (中公文庫)

自民党―政権党の38年 (中公文庫)

昭和陸軍の研究  上 (朝日文庫)

昭和陸軍の研究 上 (朝日文庫)

■「本の雑誌」2008年10月号 特集「少女小説の逆襲!」