岩波書店 2007年度下期の主要企画(「岩波書店 新刊案内」2007年8月)

9月刊 全15冊
『双書 哲学塾』
発見と脱線のある「哲学の道場」――なぜ生きるのか、わたしとは誰か、言葉とは、愛とは何か、どのように死ぬのか。考え方の一流儀を興した達人が、ユニークな「哲学の小道」へと誘います。時につまずき、跳躍する思考の現場の息づかい。講義形式の哲学入門――明日を生きるために。

誰が講師をつとめるのか……それが問題だ。

11月刊 全7巻
鹿野政直思想史論集』
思想を「秩序への違和感」として捉える一貫した視点から、女性史や沖縄史研究など幅広い領域に分け入ることで、既成の枠組みを超える独自の思想史を構築し続けてきた著者が、自らの歩みをテーマ別に再編成する。書き下ろし論考を含む著述選集。

1月刊 全4巻
『シリーズ日本語史』編集代表 金水敏
国語学における資料研究、記述的研究の豊かな遺産を継承するとともに、そこに新しい言語理論の光をあて、これからの日本語史研究の指針を提示。音韻史、語彙史、文法史の三巻に加え、歴史的言語資料の新たな捉え方を示す一巻を設ける。

9月刊
原研哉『デザインのデザイン』Special Edition
これまでのデザイン観を一新し、大きな反響を呼んだ『デザインのデザイン』。三ヶ国語に翻訳され、海外でも高く評価された名著に改訂と新稿、さらに多くのカラー図版を大幅に増補し英語版として刊行された“DESIGNING DESIGN”を、日本の読者に向けて刊行する。

岩波、大きな反響呼ぶと、増補版出すのが好きだよなぁ。丸山眞男全集、『敗北を抱きしめて』……。
旧版の読者にとっては……。

東京大学出版会

[http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-042122-5.html:title=『近現代日本経済史要覧』三和良一編, 原朗 編,
ISBN978-4-13-042122-5 発売日:2007年08月下旬 判型:B5 272頁 税込2940円/本体2800円
現代日本経済史分析に必須の史資料やデータを集めた,安藤良雄編『近代日本経済史要覧 第2版』の改訂版.70年代のオイルショック期までであった内容を,バブル経済から「失われた10年」,小泉政権期まで拡充した.日本経済の歩みを知ることができる一冊.]

この内容で、この値段は驚き。

[http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-080020-4.html:title=『文字の都市 世界の文学・文化の現在10講』柴田元幸 編著
ISBN978-4-13-080020-4 発売日:2007年08月中旬 判型:四六 256頁 税込2940円/本体2800円
無数の文字が貼り付けられた東京の夜空,差別が滞留するフランスの郊外,モスクワのポップス…….文学の楽しみと文化の現在を「すこし違ったふう」に描き出したエッセイ集.現代世界文学の最高のナビゲータ,柴田元幸沼野充義による東大文学部「多分野交流演習」から生まれた珠玉の講義録.]

東大出版会、なかなかヤルなぁ。