あれは何年前のことだろう。「ファスト風土」という言葉が流行りだす前だったと思う。 その頃の私は、こんなことについて考えていた。以下、当時ある場所で発表した文章の一節。 ひとは、日々の些細な出来事――家族や友人との会話であったり、ショッピングを…

都内の書店を何軒か回るものの、あの雑誌は、まだ入荷していない。 とりあえず、「モーニング」を読んだり、「あめとーく」をちら見したりしているうちに、ある方から電話をいただく。近く？にいるので、届けます、と。そこまでしていただくのは…と思いつつ…

きょうは、とりあえず、「ＷｉＬＬ」2008年4月号を。もちろん、連載いくつかと百瀬博教の記事目当て。百瀬博教が、花田紀凱編集長時代の「メンズウォーカー」で連載*1していた石原裕次郎モノが好きだった。 *1:村西とおるの人生相談、どこかで復活してくれな…

昨日付けの日記で、山田稔『特別な一日』を東京で売っているのは……と書いてしまったけれど、「空想書店 書肆紅屋」さんによれば、丸善丸の内本店に10冊平積みされていたとのこと。ああ、そうだ。あそこは、文芸書が結構充実しているんだ。うっかりしていた。…

自宅近所の７−１１で、編集工房ノアの本を２冊。山田稔『特別な一日』、島京子『書いたものは残る』。 帰宅後、『特別な一日』をぱらぱらと。初版刊行から二十年以上、「その間、出版事情が悪化の一途をたどるなかで、本書が三たび生き返る機会を得たことは…

先週買った雑誌や本をぱらぱらと。 講談社のＰＲ誌「本」。原武史「鉄道ひとつばなし」（今回は、「新京成と団地」）、津村記久子「ショッピングモールの探索」などを読む。 「あらゆるものが、長い移動を要せずひとかたまりにある」ショッピングモールは「…

日本 根拠地からの問い作者: 姜尚中,中島岳志出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2008/02/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (19件) を見る岩波ブックセンター以外で見かけなかったのは、なぜだ・・・

絶対安全文芸批評 (INFAS BOOKS)作者: 佐々木敦出版社/メーカー: INFASパブリケーションズ発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (26件) を見る昨年後半から「QJ」に掲載されたものが続々単行本化されている。嬉しい…

ベストセラーだって面白い作者: 岡崎武志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 87回この商品を含むブログ (17件) を見る当然、買います。すぐ読みます。「民主主義」を疑え!作者: 徳岡孝夫出版社/メーカー: …

萩原延壽集4 東郷茂徳作者: 萩原延壽出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2008/02/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るこの全集の刊行、結構スゴイ話だと思うんだけど、あまり話題になっていないような気がして（目黒孝二さ…

昼前、神保町へ。 日本特価書籍、岩波ブックセンター、それから書泉グランデ、東京堂、三省堂などを廻る。だいたいこのルートで廻ると、めぼしい新刊をあまり見落とさずに済むと思っていたのだが――。だが探している本は、またみゃ見つからなかった。先週探し…

ネコの宅急じゃなかった、メール便なんとかならんものか。どう考えても、ポストに投函できるものなのに、なぜ入れなかったのだろう？と思ったのだけれど、この配達員は「本を大切に扱いたい」ということで、こうしたのかもしれないと考え直す。 きょう、よう…

昨夜、寝る前に、川本三郎『東京暮らし』。川本もウィスキーを飲みながら原稿を書くことがあるという。この本、ウィスキーをちびちびやりながら読みたい本。 今朝は、この前買った社会派小説の大作を。ときどき読みたくなるんだ、社会派小説*1。 夜、某所で…

朝、毎日新聞。「記者の眼」、御厨貴「権力の館を歩く」、それに「ブックハンティング」。佐藤優と学生時代だったときから親しかった、滝田敏幸（現千葉県議）が、自身も登場する『私のマルクス』を取り上げている。「何事にも熱い、ひたむきな男の物語」と…

東京暮らし作者: 川本 三郎出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2008/02/18メディア: 単行本（ソフトカバー）購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (19件) を見る奥付の著者略歴、間違えるなよ。「ミステリ東京」なんて近著、ないぞ。文学報国会の時…

退勤後、新宿のジュンク堂へ。玉袋筋太郎先生*1が「東京生活」という雑誌だかムックだかで「１日１回、新宿を通らずにはいられない」と語っていたけれど、どうやら、私もそういう性質らしい*2。 きょうは本屋に行かないつもりだったのだが、2/19付の読売新聞…

二つの祖国〈上〉 (新潮文庫)作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/11メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (41件) を見るこれ、何回か読んでいるのだけれど…。一番好きな山崎豊子作品は、「白い巨塔」。イチローは、…

退勤後、紀伊国屋書店新宿本店へ。まず、１階をながしてから２階へ。新書文庫をチェック（雑誌はスルー）。 年に何度か読みたくなる作家が、何人かいる。あれこれ悩んで、きょうは山崎豊子を選ぶ。 ５階へ。「文科系トークラジオＬｉｆｅ本」フェアに、社会…

昼過ぎ、近所の古本屋で買取してもらう。一冊あたりの値段が、「ブ」より高いのではないか。 喫茶店で新聞各紙に目を通す。以前、マクドナルドでも新聞を置いている店が結構あったけれど、経費削減のせいか、それが目当ての客（いまのマクドナルドにとっての…

朝、京成上野駅へ。上野に行くのは３週間ぶりか。聚楽の外装がどんどん廃墟みたいになっていくのは、ちょっと寂しい*1。 原武史さんの取材に同行させていただく。京成電車の特急に乗車し、千葉県の某所へ。今回も楽しかった。 東京に戻ってきてから某所へ寄…

文章読本さん江 (ちくま文庫)作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/12/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 45回この商品を含むブログ (36件) を見るラジオの戦争責任 (PHP新書)作者: 坂本慎一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/02…

言論・出版の自由―アレオパジティカ 他一篇 (岩波文庫)作者: ミルトン,John Milton,原田純出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/02/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見る上海 (岩波文庫)作者: 横光利一出版社/メー…

駅は見ている (角川文庫)作者: 宮脇俊三出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る■上村敏彦『花街・色街・艶な街 色街編』街と暮らし社東方見聞録―市中恋愛観察学講座作者: 岡崎京子出版社/メーカー: 小学…

ブックファーストを覗いてから、新宿フラッグスビル10階のタワーブックスへ。雑誌売場で一番好きかもしれない。「wall paper」など海外雑誌が結構安い（全部が全部というわけではないけれど、ＡＢＣより安いものが多い）し、見ていて楽しいのだ。 「+81」が…

2007-2008 マンガ論争勃発作者: 永山薫,昼間たかし出版社/メーカー: マイクロマガジン社発売日: 2007/12/21メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 284回この商品を含むブログ (41件) を見るさよなら絶望先生(12) (講談社コミックス)作者: 久米田康治出版社/…

『ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008(仮)』小西康陽 朝日新聞社 3月7日 税込価格：2,100円 ISBN：9784023303881 音楽プロデュース、DJ、文筆と活動の場を広げる著者が、この10数年に書き綴った名コラムをぎっしりと詰め込んだ最新エ…

トイレに、雑誌数誌（おもに週刊誌）を置いている。で、トイレに入ったときに、ぱらぱら読む。きょう、たまたま手にとったのが、大塚英志「新現実」５号。東浩紀と大塚の対談のなかの、大塚のこういう言葉に目が留まる。 「ものを書く立場というものをたまた…

■朝日新聞社 朝日文庫 ３月７日発売 『北京交渉 遠い崖（１１）アーネスト・サトウ日記抄』萩原延壽 840円 『賜暇 遠い崖（１２）アーネスト・サトウ日記抄』萩原延壽 840円 『マグマ』真山仁 840円 『芝居と映画と人生と池波正太郎エッセイ・シリーズ（５）…

暮しの手帖 2008年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 暮しの手帖社発売日: 2008/01/25メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (32件) を見る新刊本屋で買ったのは、初めて。Meets Regional (ミーツ リージョナル) 2008年 03月号 [雑誌]出…

きょう朝方まで電話をしていた。アーリー・タイムスのソーダ割を飲みながら。何杯飲んだか覚えていない（というか数えてすら、いない）けれど、結構飲んだ。３分の２くらい残っていたボトルを空けてしまった。話しながら、この人は、文学を必要とする人なの…